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……、暇かな?作者の天照語り①【イラスト】アマテラス

おはようございます。

年に一度の楽しみが、そろそろ幕を閉じようとしています。

常世の葡萄畑開墾プロジェクトが仕事だったら、どんなに楽しいだろう。
……現実のPJは、なかなかに苦しいですね。

さて今回は、
天照が「今の天照」になった理由について、少しだけお話しします。

この物語のプロットは、最初から夜姫を起点に始まりました。
一人を思い続けた、ひとりの女性の神話を書きたかった。
それが、正直な動機です。

簡単に書けば一行ですが、
これを「有言実行」で貫き、
一途に想い続け、なお壊れず、破綻しない男を成立させる――
これが、とにかく難しかった。

今の天照の原型を、
一国の王にしてみたり、
英雄にしてみたり、
勇者にしてみたり……
何度も試しました。

けれど考えれば考えるほど、
「判断を下す立場の男」が、
百年の一途な想いに気づかず、振り向けないはずがない。

夜姫は健気で、可愛くて、しかも積極的。
どう組み合わせても、ロジックが成立しない。
何度再構築しても、どこかで破綻してしまうのです。

都合のいいキャラクターに成り下がる――
それだけは、絶対にしたくなかった。

そうして辿り着いた、
破綻しようのない「ひとりの男」が、今の天照です。

神にすることで、彼は「選択しない」。
引き受け、世界を、秩序を、役割を投げない。
誰かに押し付けない。
約束はしない代わりに、裏切らない。

嫉妬深いのに、相手のせいにはしない。
自分の感情を危ういものとして扱い、制御し続ける。

長寿であるがゆえに、
相手の人生を奪うことを、決して選ばない。

読者の皆さんが知っている通り、
彼は夜姫に出会ったその時から、
逃げ場のない愛に、すでに縛られています。

夜姫が唯一無二で大切な存在だということも、
本人は分かっている。
ただし――
感情の自己理解が、致命的に遅い。

「これは守護だ」「父性だ」
「宿命だ」「俺は何を試されている?」

天照の最大の欠点は、
恋を、恋だと知るまでに時間がかかりすぎること。

だからこの物語は、
夜姫の百年の恋であり、
同時に、
天照の千年の切ない物語でもあります。

孤高であり続ける彼が、
それを手放すまでの、長い時間。

二人が、ただひとりを選び続けた物語を――
どうか、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。

2件のコメント

  • なんとなくですが、結構線が細い感じってイメージがあったんですが、結構力強いですね。
    イラストみながらは楽しいですね。
  • いのそらんさん

    ありがとうございます😊
    天照は私の中では揺れない大木の幹みたいな男なので、細いとちょっと成り立たなくて(笑)
    でもそう見えたなら、静かな強さが出てるのかもしれませんね。
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