徐庶さんがいずれ蜀に行くんだけど、陸遜が先に徐庶さんを送り出して、徐庶さんの母親を合法的(逃亡するみたいなのではなく。徐庶さんは逃亡に近い)に蜀に送り出すっていう展開を考えているんだけど、
その時に徐庶さんの母上は体があまり具合良くないので、逃亡とかは出来ないから、
「徐庶は蜀へ下ったけれど、今更母親の為に戻って来ることはもう無いので、こうなった以上は母親は息子の許に送り出してやってほしい」
ということを陸遜が魏の誰かに頼むというのを今無茶苦茶考えていて、
その為に色んな人に話すパターンを想像してるんだけどこれがとても面白い作業なんですよ……!
本当に大好きな歴史小説ならば、一度書いてみると面白いよって私が思うのは、「展開を考える過程」で、登場人物をものすごく自分で考察するからなのです。
これぞ自分で歴史小説を書く醍醐味だと思う。
展開を考えるだけじゃないんですよ。
登場人物をしっかりと考察するのです。
歴史小説は確かに史実の何年に何が起こった、勿論そういうベースはあります。
しかしそれをなぞるだけなら別に教科書を見てひとりで想像してニヤニヤしてればいいわけです。
やはり私自身はなんなら「教科書に載ってない部分で何があったか?」を想像したり、人間関係に想いを馳せたり、この人はどういう人だったんだろう? ということから、「こういう場合この人ならこういう対応をするはず」みたいな部分を考えるのが醍醐味だと個人的には思うのです。
私が好きなのはそういう、作者なりに「教科書に載ってない部分を想像し、考察」してある歴史小説が好きなのですよね
徐庶は元々、曹操が劉備から徐庶を引き離したくて母親を手元に置いたわけですが、
私もそこは押さえつつも、現状事情はもう変化しています。
徐庶はそういう理由で魏に来た自分を「当然の親孝行」と思いながらも、自分の中途半端な部分だという自責の念もあり、
うちの小説だと徐庶の母は洛陽の街で曹操の庇護で自由に暮らせています。
徐庶の母を人質に取ったわけではないと私は考えています。
徐庶も八門金鎖を破った手腕は見事ですし、劉備に軍師が付くと厄介と見た曹操の気持ちは分かりますが、曹操ってあんまり自分を小さく見せるの好きではないタイプなので、徐庶の母親の首に刃を突き付けて「俺の許に来い!」という感じではないと思うのですね。
曹操もっといやらしい感じだと思うの。
徐庶の母にいい暮らしを提供することで、後は何にもしない。
徐庶が会いに来たければくればいいよーだし。
来ても別に徐庶を捕らえたりはしない気がするし、老いたお母さんに手出しもしないと私は思うよ。
徐庶が母親に会いに来て、また蜀に行っても、全然許すと思う。
だけどそういうことが続くと徐庶は蜀でも内通などを疑われるようになったりして、不自由になるじゃないですか。曹操としてはそれだけでもものすごく効果あることなのですよね。
徐庶は蜀にいても結局定期的に母親が心配になるだろうし、
例えば徐庶が軍師として蜀軍を率いて、魏軍を打ち負かしたとしたら、そのたびに母親が心配になるじゃないですか。
でも別に、曹操は何にもしないんですよ。
しかしこの時代、勿論スマホなどもありません! 無事かどうかは顔を見なければしっかりと確認出来ないわけです。
そうなると徐庶は落ち着いて仕事出来ないわけですな。
曹操としては徐庶の母を洛陽に置いて、良き暮らしをさせてあげるだけで徐庶に対しては致命傷を与えられるわけです。
徐庶はもう母親が洛陽に連れて来られただけで自分が詰んだことを察しましたので、うちではそういう自分の運命に絶望して心を閉ざしてしまっているのですが、
話が進んで行くうちに、希望を再び取り戻し、蜀に行く。
その時は「自分が魏に行っても、誰も幸せにすることは出来なかった」と分かっていますから、魏を再び去る時は誰のことも考えず、もう何があろうと蜀に行く! と心を決めて旅立ちます。そういう風に書きたい。
だから、徐庶の母親を仮に魏の誰かが人質にしても徐庶はもう戻らないし、徐庶の母を殺しても戻りません。徐庶の運命は完全に自由になった。
そういう状況下にした上で、陸遜は「徐庶の母も蜀に向かわせたい」と魏の誰かに持ち掛けたいんですよ。
徐庶の母を人質にとっても、殺しても、もう効果はないからという前提で、
それならば徐庶の許にやった方が人道的にいい、という説得を、
つまり誰なら「うん」と頷き手を貸してくれるか?
を考えるわけです。
①夏侯従兄弟 ✖
曹操の腹心なので、絶対に頷きませんね。
あとそういう面倒な細かいことに関わりたくない感じの性格もしている。
生粋の軍人って感じなので、ここに持ち掛けるのは得策じゃない。
なんなら「知らん。他を当たれ。徐庶とかどうでもいい」とか言いそう😇
②賈詡先輩 ✖
悩みどころだけど、今の所バツ。
ご存知の通り降将なので、曹操や曹丕の逆鱗に触れるようなことには少しも関わらないタイプ。しかし、「俺はダメだけど……」とか言って、賈詡先輩が仲介して誰かに話を持って行くパターンはあるかもしれない。まだ可能性はあり。だが自分ではやっぱり危ない橋は渡らないと思う。
③荀彧様 ✖
「人道的に息子のもとに行かせてあげるべき」という言葉にはいかにも同意してくれそうだが、徐庶が逃亡する形で魏を出奔していた場合、それを問題視しそう。
現在曹操と不仲になっているけれど、筋は通し切る人なので、「曹操殿は徐庶の母親にも徐庶にも恩情を与えたのにそれに報いず逃亡するなど非礼。徐庶が曹操殿に頭を下げて母親のことを頼むなら、擁護してあげます」とか言いそうです。
今現在は徐庶を逃亡させる形で蜀に行かせるつもりで私がイメージしているので、そのパターンの限りは荀彧様はイエスと言ってくれなそう。
逆にそこを、きちんと筋を通した場合は、最大の味方になってくれる可能性はあり。
④公達さん △
「人道的に息子のもとに行かせてあげるべき」という言葉にはいかにも同意してくれそうな人その2。(話の展開として)色々策を練ればないことはない。しかし今の所徐庶とも陸遜ともあんまり関りがない人なのが唯一のネック。
これから無茶苦茶仲良しになれば、可能性ありだが、それもかなり無理矢理な話でもある😇 しかし公達さんは人柄が良いので、第三者に頼まれた場合、彼が結果として手配してくれるとかいう展開はありそう。
⑤張遼将軍 △
生粋の武人なので政には関わらないスタイルが気掛かりだが、理詰めで行けたら荀彧様同様「曹操や、曹丕、司馬懿に対して擁護」してくれる可能性はアリ。
唯一の希望は【涼州編】で少し陸遜と徐庶の人となりを共に戦って履修している点。
「張遼将軍の命令で、徐庶殿の母上を蜀に護送する」というのは何とも響きの良さがある😊 割といいかもしれないが、色々と説得のための下準備は必要そうである。
⑥仲達さん ✖
ある時期から陸遜が徐庶を気に掛けると怒髪天を衝くようになるので無理。
うちの仲達さん陸遜が真摯に頼めば割となんでも頷いてくれるけど、徐庶だけは毛虫のように毛嫌いし始めるので無理。なんなら「徐庶さんのことで……」と口にしただけで「断る」と話も聞かずに断って来るから可能性ゼロ。他を当たろう。
⑦フー君 〇
司馬孚。ご存知【司馬八達】のうちの一匹。叔達くん。
うちではやたら私が気に入っちゃったので大活躍して陸遜とも徐庶とも仲良し。
人の良さが最強の武器で、その威力たるや兄貴の仲達さんの毒気も抜くほど。
案外大穴。案外ここ行くかもしれない。
しかしどちらかというと三国志ではサブキャラ系に入ることから、ここ行くとなると余程フー君をしっかりと書かねばならない。フー君と一蓮托生になる覚悟があるか。己に問う。
⑧甄宓様 ◎
実は今の所の展開ではこの方が最有力。
うちの甄宓様は曹丕殿下命なので、曹丕殿下の腹心の司馬懿の側に陸遜がいる設定になっているので、陸遜が「一生のお願いだ」と頼めば、動いてくれる可能性あり。
また滅多に表立って動かない方なので、子飼いの楽隊に潜ませて送らせるなど、このエピソードで甄宓様自身の「どういう女性か」みたいな部分を発揮出来る可能性があり、存在感を示す意味でも割と双方利がある展開になる。
「男たちは利害があって動けない」と判断した陸遜が女性を頼るパターンは三国志的にも新鮮なので、上手いこと書くと非常に印象的なエピソードになりそうな雰囲気もある。
⑨郭嘉大先生 △
最初は郭嘉はねえなと直感で思ったんですが、その後何度も色んな展開を考えているうちに、そう捨てたものじゃないかもしれないと思い直す。
魏の天才軍師君の魅力は何といっても多彩に限るので、まだまだいい展開が思い浮かんだ時に、一番対応して来るのがこの人と思われる。
陸遜が郭嘉相手に一発勝負を仕掛けるというのは結構面白い。
郭嘉は情に訴えた時、撥ねつける時と、受け入れる時がある。
昨日通じた理論が今日通じないこともある人物なので、郭嘉を説得すること自体が非常に面白い展開になる。
私の脳がショートしなければもしかしたら何かいい案が思い浮かぶかも。
うちの小説は赤壁後の世界観にも郭嘉が生きているため、「仲達君に恩を売っておくのも面白いからいいよ。手を貸そう😊」という感じの郭嘉VS司馬懿という構図は非常にロマンを感じる。本当にどんな角度からでも攻撃繰り出せる奴だな郭嘉 最高だ✨
⑩曹丕殿下 △
曹丕殿下の場合は何といっても「父VS息子」の構図。
曹操が徐庶の母を人質に徐庶を招いたのを、曹丕が徐庶の母を息子の許に帰らせてやるというのはなかなかエッジが利いた展開である。
しかしいささか父親に対して喧嘩腰が過ぎるかもしれない。
塩梅を確かめる必要性はある。
あまり曹丕殿下が父親に睨まれるようなことをさせると絶世の美女奥様の逆鱗に陸遜が触れることになる可能性がある。なかなかスリルがある人選である。
今の所はこんな感じ。
「この人にこういうこと持ち掛けたら何て答えるかな?」
私はこういうのを自分なりに考えるのが歴史小説の醍醐味だと思っているのです。
勿論厳格に歴史年表や起こった出来事をなぞることこそ醍醐味だと思う人もいると思いますが。
そこは考え方の違いですね。スタンスの違いです。
私は年表や起こった出来事さえ、人間が記述した記録に基づいており、特に昔の記録はそこまで絶対的なものではないと思っています。実際、年表のズレなどは新しい資料が発見されたりするたびに改正されたりもしています。
ですから私は歴史として定められたものを履修すること自体は無意味とは思いませんが、いつでも変化するものだというそういう心構えは持っているべきだと思うのです。
そのため年表や事象をただなぞっただけの話とかには全く興味がありません。
どんなに年表や事象が訂正されたとしても、正確に分からないのが人となりというものです。だからこそ歴史上の人物を自分なりに考察するということは、非常に意味があり、不変的な価値があると思うのです。
「あの人の描く陸遜好き」
こういうものを書くことが出来たら、それは永遠に変わることはないからです。
つまり私の中で歴史小説の最も醍醐味というのは【歴史上の人物の考察】。
これです!
これを色んな人が自分の視点でやることこそ、作者の個性が出る歴史小説を書く鍵だと思いますね🥰
楽しいよ~~~~~「こういうの絶対周瑜様嫌いだよな……」とか想像するの✨
蜀に無事着いて、そこで過ごしている徐庶さんのもとに、きちんと魏の誰かの命令で護衛を付けられた馬車で母上が送り届けられて、そういう形で陸遜が「母上のことは私が必ず何とかします」という徐庶との約束を守る、っていうエピソードを書きたいんですよ。
不確かな戦乱の世で、国を跨いで、そういう約束が守られる、っていうのすごく素敵なことだと思うのです。
このエピソードではそういうのを表現したいからぜひ書きたい。
ってか徐庶さんの母親がもしいなかったら歴史どうなってたんでしょうね?😊(ずっと劉備の側にいたのかな~。孔明先生と龐統先生と司馬徽門下生仲間が集まってて可愛いかったのに……✨)