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他人の苦しみに、どれほど共感出来るか。

井野さんのとこのお話で号泣したと思ったら


ヤスぽろさんのとこのお話でまた号泣して涙に暮れる日曜日の午前中になりました😇


井野さんのお話で泣いたのは感動ですが、
ヤスぽろさんの話で泣いたのは感動でもありますが、やはり記憶が刺激されたからかもしれません。


私は小さい頃から非常に元々人の群れの中にいても孤独を感じて生きて来たので、正直一人には無茶苦茶慣れていて、強いです。
だから正直コロナ禍もある意味全く自分自身としては大丈夫でした。

しかし、非常にコロナ禍は心に痛みとして残っていて、(私だけではないはずだけど)何故かというと、

自分は孤独に慣れているので全然何も恐れませんでしたが、

孤独に慣れてない人たちが、
本当に瞬く間にそのどうにもならない災いに仕事や、家族や恋人友人との関係を遮断されて、崩れて行く姿が本当に見ていて辛かったのです。


何度か書いていますが、私は海外スポーツのファンで、様々なジャンルを愛好しています。だからあの時、私は海外のロックダウン、死者の多さなどの方が、自分の身の回りよりもある意味身近に感じられ、心配だったのです。

コロナ禍はなんとなく、アジアから始まりました。

それが欧州に飛び火しましたが、欧州も蔓延するまでは、人によってはマスクばかりしているアジアの姿を「滑稽」「大袈裟」などと嗤うような風潮もありました。

今は別に、インフルエンザなど流行期にマスクなどしていても、誰も嘲笑ったりしませんよね?

しかしあの時期はまだどこか現実味がなかった時期もあったのです。

スポーツの試合は、多くの観客を動員します。

ですからコロナというものは、他人事ではなかったのです。

私はスポーツ大好きですが、選手の身の安全を何よりも第一に考えて欲しいと常日頃から思ってる人間でしたので、あの時期もスポーツが次々と中止になっていても、全然変だと思わなかったし、世界各地にいる私の大好きな選手たち、そして彼らがとても大事にする家族、恋人、友人、知り合いが無事であることを本当に必死に祈っていました。

アスリートは、多くの観客を感動させられますが、
敗北を請け負った時に、多くの観客から敵意も向けられます。

つまりサポーターと言っても流動的な面が大きく、

アスリートが孤独や不安に襲われた時、本当に信頼出来るのは家族や親友達だけなのです。ですからアスリートは本当に家族のことを大切にする方が多いです。

オフシーズンには必ず海外で仕事をしていても母国に帰り、家族と過ごす。

そういうのをずっと見て来たので、皆の家族が無事だといいなと、そういう面では大好きな選手が山ほどいるので😇 コロナ禍は心配する相手が実はい過ぎました!



実は欧州で、ある場所がコロナの一つの震源地になったのです。

何故かというと、中止するかしないか、そのどっちとも取れるような時期に大きな大会がそこであり、その後、その地域にコロナが蔓延したようでした。


誰のせいとかいう議論がしたいのではなく、
ほとんどの人が「人生でこんなこと初めて」というような出来事だったのですし、全てにおいて慎重に対応した人とかはいるかもしれませんが、全てにおいて正しく状況が分かっていた人など一人もいないと思います。

ですが、その震源地の一つが、私が大好きなクラブの本拠地だったのです。

そんなに大きくはない、穏やかな街並みの場所で、
深夜に毎週起きて試合を見るほど好きだったところが、豹変してしまいました。
あまりに死者が多すぎて、火葬場が追い付かず、遺体を保管した緊急の軍用車両の列が街から飛び出すほど、死が溢れたのです。

だから私自身は全然一人でいるなど少しも困らない人間なのですが、

大切な他人を見て、引き裂かれる辛さや、何も助けてあげられない自分の無力さとか、無事を祈るしかないもどかしさとか、他人を通じて、我がことのように深く毎日感じていました。


この出来事があったから、ヤスぽろさんの話の

「状況がよく分からないな……」

という主人公の不安や。

会いたいのに会いに行けない。無事なのかとかいう焦燥。

恋人から「つらい」と打ち明けられた時の、
愛しさとか辛さとか助けてあげたいのにとか強く思う気持ちが手に取るように分かって号泣しました……😭


私がロシアを許せないのは、ただ単純に隣国に難癖をつけて侵略するなというシンプルな怒りもありますが、


世界がコロナ禍を乗り越え、ようやく開き始め、コロナ禍の中でその国々が、必死に国民を助けようとして国力を消費し、開けた世界で今度は国同士が交易をし、本格的に助け合って生きて行こう、ようやくそういうプロセスに辿り着いたところを、爆撃で台無しにしたことも、非常に人間として許せないのです。

あんなに辛い想いをしたのに、今生きている人たちは、あの苦しいコロナ禍を助け合って生き延びた人たちなのに、そういう人たちを私欲で侵略し更に命を奪おうとするなんて最悪です。



コロナ禍の痛みというものは、恐らく誰しもの中にもあると思います。
三年ほど一番大きな波は続いたので、中には中学校や高校、結局三年間まともに公式行事が出来ず、写真を撮っても全てマスク姿しか残っていないという学生たちもいました。

あの時期だけ、本当に時が止まったように、
神に見放されたような世界状況になっていたこと。


愛する欧州から毎日届く悲しみの知らせに毎日のように泣いていたのですが、

何回かロックダウン解除したが、結局またロックダウンなんていうのも欧州各国は行っていて、

そういう不安定な時期に、実は海外暮らしの日本自転車選手がいるのですが、その人がアカウントでその国の状況とかを教えてくれていたのでよく読んでいたのですが、久しぶりにロックダウンが解除され、チームで久しぶりに集まって、練習が出来たそうなのです。

私は仕方がないとは割り切っていましたが、そのうちまたスポーツが戻ってくるかもしれないととても嬉しい知らせでした。

しかし、練習を初めて間もなく、再びその国はロックダウンに入ることが発表され、24時間以内に国を出ないと、別の国へ行けなくなることから、集まったチームの選手たちが(これまた多国籍なので、EU圏内で様々な国から選手たちが集まってる)

「折角集まったけどすぐに帰国する。
 そうしないと次に家族に会えるのがいつになるか分からなくなる」

と言って、チームはまたバラバラになってしまったのです。

このことを聞いた時、無性に辛くて寂しくて涙が出たのをすごく覚えています。

やっと集まったチームがまたバラバラになってしまって。

でも命や、大切な人の側にいることが一番である時期だったから、
全然そうすべきだとは思えましたがでも無性に悲しかったですね。


希望と、不安が常に入り乱れているような、

不思議な不安定な時期。

会えるかもしれない……と一度希望を持ったから、尚更辛かったのかもしれません。


あの時期、作家でない普通の人ですら、人生に対して色んな事を考えていたはずですから、プロだろうが、アマチュアだろうが、作家の魂を持つならば、何かを考えたことが絶対あるはずだと思います。


ヤスぽろさんはそんな出来事など関係なく、
前作の【父と娘のひとつの旅】から、自身の実感の籠った文章、セリフ、いわゆる【質量ある文章】を書かれる実力のある方だったんですが、

今回純朴なラブストーリーかなとそれすら様々な実感が籠っていてとても素敵な話であったのですが、ここであの時期を入れて来るのは凄いです。でも別に、入れて来たのでは、ないのかも。

誰も会いたくてあんな時代に会ったわけではないですからね。

ただ、無性に何か、私もそうですけど、あの時期何かを感じて、考えた人は、やはり書かざるを得ない題材ではあると思います。

そう言った面では必然とも言える展開で、

自分の実感を込めて来る作者の誠実さというのは、
私は何よりも好ましいと思うのです


私は間違いなく異世界ファンタジー大好きですけれど。


もしかしたら誰よりも、作者の実感や、思想が込められてない、空虚な設定、展開、セリフだけが羅列した、中身スカスカの作者個人の作り話でしかないような異世界ファンタジーを憎んでるのかもしれないと思うこと自分でもありますね。

好きだからこそ、
単なるファンタジーでしかない話、に対する嫌悪感が強いのかもしれません。


作者の思想、考え、好み、

そういうのを絶対にファンタジーこそ込めて下さい。
「こういう話を書く」だけじゃなく
「こういう話を書いて私はこういうことを伝えたい」
その部分が重要なのです。

それは

「このキャラいいでしょう?」とか

そんな好き嫌いの領域の軽いものではなく、

「この話で書いたこの出来事には、
こういうことを伝えたい意図がある」

という部分が知りたいのです。

ヤスぽろさんの話は今回読んだ部分により

単なる「素敵な遠距離恋愛」という枠を見事に飛び出しておられる気がします。

作中で描かれる「会えないけど心は近くにいる」という言葉に、重厚感が現われました。

真実味、

実感。

作者の思い。

「素敵な遠距離恋愛」にそういうものが吹き込まれ、

質量を増したのです。



それを、あの時期、引き裂かれたり活動が出来なくなって苦しむ海外選手たちを見て日々心を痛めて号泣していた現実を持つ、私が読み手として読んだ時に、やはり実感に実感が誘発されて、離れ離れになって、なんとか言葉で、お互いの心を支え合う主人公たちの様子に胸を特別打たれたのかもしれません。

号泣いたしました。

これ以上号泣すると我が家からティッシュが消えかねないので、

午後は大好きなスポーツを見まくって箱ティッシュを温存したいと思います!🥰


でも二作とも本当に胸を打つ良き作品、良き展開でありました


今のあの国の政治大嫌いですが、
ヤスぽろさんの話に出て来るあの国は優しい人がたくさんいて、大好きです✨
実際、そうなんだと思うんですよ。





うお~~~ヤスぽろさんやっぱり意識してあの時期のことを書こうと思って書いたんだ……!! すげ~~~~~!!!!

やっぱりね……優れた書き手って、「何を書くか」の着眼点も凄いんすよ!!

大袈裟に言うと、世界にとって意味あることを書いてることがある。
それは無自覚にでもです。

作者が「趣味だけに走る」というのが、何故危険なのかというと、
自分のことしか書いてない話になると、「お前のことなんか知ったこっちゃない」という視点で読み手に見放されることがあるからなのです。

勿論好みを書き込むことは大事ですが、
やはり何か読み手に「良い土産をいただけた」と思うようなものは与えるつもりで書かないと!! そんな立派な事ではなくともです。
大層なことを考えなくてもいいけど、やっぱり「読み手が共感してくれるといいな」という展望はいつでも持ってくださいとは思いますね。

その「読み手に共感して欲しい」の尺度がすげーーーーーー浅ぇ奴がいるんだ!!!

巨乳美女女子高生はいいよねとか。

ケモミミはいいよねとか。

趣味だけの共感を求めてるだけの作品とかがある それは内容として浅いねん!!

すっごくそれは思います。

いやいいねん巨乳美女出していいしケモミミも出していい

でもそれ以外のことも書けや!!!😇

ってそれ以外のことを何も書いてない時には私は容赦なく思いますのでご注意ください

私の大好きな本尾さんのとこの話だってケモミミ出て来ますよ!!

でもそれは全然主題でも主人公でもないのですよ。

表現したいことは別にもたくさんあるのです。



浅い主題しか無いのいい加減やめろ中高生以外の人類

それプラス何かは書けよ

2件のコメント

  • めっちゃわかります……!
    私も作品書くからには、メッセージだったり読者さんに伝えたいことみたいなのがあった方がいいと思っています。それがないんだろうなって思っちゃう作品はやっぱり熱量を感じなかったり、惹かれなかったりするんですよね。私の読み解く力が足りないのかもしれないですけど(>_<)

    私も本当に似たような話を本当にエッセイで書こうとしてました! でも七海さんが大体言ってくれたので、私が書く必要はもうないかもです笑

    ……とはいえメッセージを押し出しすぎると、説教くさくなっちゃったりもするんですよね。自然に読者さんの背中をぽんって押してあげられるような作品を作って行きたいなと思ってるんですが、塩梅が難しいですよね笑
  • ↑確かにそうです!! 説教臭くなるのもまた読んでて腹立ちますね!!わかる!! それも重要です! 
    ただだから「上手さ」なんだと思いますね。

    現実でもいますよね。「こいつに叱られると説教臭くてムカつくだけで話聞きたくなくなる」みたいな人と、「なんかこの人の注意ならされても気にならないなー🤗」みたいな人。

    私も自立心の特別強い人間なので、説教して来る相手とか大嫌いなので(😇)なんかそういう我の言葉を聞くが良いみたいな書き方は嫌いですわ! そこ大切ですね確かに! 私も大切なことをプロの作品の素晴らしい言葉とかで学んできましたが、やはり押し付けられるというよりは、自分で感じ取って、学んで来た感じです。

    塩梅は難しいですが、多分それを「押し付けがましくもなく、自然と心に響くような形で伝えられる文章」とか書ける人が本当に上手な人なんだと思います。

    ってかそうなんですよ。こういう領域の話に悩んだり話し合ったり私はしたいです!

    AIを使うか使わないかとか本当に低レベルな「好きにすれば!!!!💢💢💢」みたいなレベルなんすよね

    こういう「こういう風に書くことが上手いってことなのかなー」みたいな、答えじゃないけど答えを探るようなことを考えてる時がとても楽しいし為になります

    それで言うと
    今回話題に出した二作の作者さんは、本当に深いことを話しても全く説教臭く思う所が無い所も素敵でした。でも、読んでると何かを学べるし、感じ取ることも出来る。

    私は読んだ以上何かを得たいと思う真面目な読み手なので、読んだ時に自然とこう言いたい感想が浮かぶような作品に出会うと嬉しいんですよね

    むーん🌙さんも、本当に自然と読むと感想とか生まれて来る文章書かれる方ですよ! 私無理に感想とか絞り出したりは一切しない人間なのですが、むーん🌙さんの作品とかエッセイも読んでるとついそうだよな~とか共感してしまって自然と言葉が生まれます

    そういうのは絶対作者さんの意図とかが描かれてるからこそ、こっちも自然とその受け答えのようになる感想などが浮かぶんだと思いますね。

    やはりそういうのを生み出すのが「上手い文章」「目を引く文章」「頷ける文章」というものなのかもしれません。
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