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適量を守る

うーん!!!! いいね!!! 👏


私が作品を良作だと判定するポイントは色々あるんですが、
大まかなのが

①基本的な文章力(ライトノベルといえども気に障らない文章崩し内に収まってるか)
②キャラのセリフに込められた作者の実感と質量
③展開力(ダラダラと同じことを繰り返さず、展開や人間関係に変移があるか)

この三つです。

抜群にいいですね!!

私江戸時代の役職やら身分やら、世界観の漢字とか結構苦手な方なんですが(←【剣客商売】を愛好しているくせに……😇)そんなにルビをしっかり振ってない感じでも全然読めました。
これも上手さなんですよ。

いますね。なんかもう漢字ばっかりの役職とかそのままやたら書いて来る文章とかの人。

一つ言っておくと、そういうのを書くのが好きな作者はいるの分かりますが、読み手はさほど貴方が好んで書く漢字ばっかりの役職とか全部読んでません!!
読み飛ばしてます!!

私は前に言いましたね 話も悪くない 世界観も悪くない ヒロインだけが気に食わない言動する話があるから読み止めたと! なんでヒロインだけそんなギャグキャラみたいな変な言動にするんだ真面目な世界観で書いてるじゃないの!! ってその「なぜ」の部分を結局「作者がこういうヒロイン好みなんだろう」と分析しましたが、そうなのですよ。


確かに作品に作者の思想を込めることは最重要だと言いました。
しかし「作者の好みを詰め込む」場合は注意が必要です。これを、あまりにも反映させすぎて趣味に走っただけの作品を作ると、読み手からは見苦しく感じ、引かれて見放される可能性が高まります。


現実にもアホみたいな国務機関の役職は勿論あります。
軍部のなんだその部隊の正式名称は!!というものがあります。
しかしですね、現実世界だって相当公な場所でなくばとんでもなく長い部隊名とかも、普段は省略して呼び合いますよ。

それは鬱陶しいからなのです。

作者は立派そうな役職とか部隊名漢字いっぱい使って書けて気持ちいいかも知りませんが読み手とすると非常に鬱陶しいのです。


実はこれはかなり「作者の好み」で考え無しに良かれと思って書いてる人いますが、ほどほどにした方がいいですよ。


ほどほどにした方がいい理由が「作者が思うほど読み手は難解な役職など、読み飛ばしている」からです。

つまりそこは読み手がほぼ必要としていない部分なのです。
どうしても必要な時だけ書きなさい!! っていっつもああいうの見て思いますな

大切なのは、ニュアンスで読ませるという技術です。

ルビを振らなくても「何となく読める」というのが上手な文章の技術。

遠目から見たフィールド上の選手を、何となく見慣れてると顔など分からずとも判別出来るように、文章も前後のニュアンスを以って読ませる、という技術があります。

江戸時代設定ですが、見慣れない役職や言葉を使っても、不思議と読みやすかったです。

題名見ると結構読むの難しいんかな……😇と一瞬警戒しましたが、全然そんなことなかったです!

行間の開け方なども私にはぴったり。
まず読ませる文章力が非常に高いので読みやすかったです。
全29話。一気に読めました。


②セリフ

とにかくこの話は、セリフがいい!!
これもまたいるんですよ……やたら難しそうな言い方してるけど結局作者も理解してない文章やろこれ みたいなセリフを使って来る人が。

この話は一切そういうセリフがありません!!✨

セリフの隅々まで作者の意識が行き届いていて、何を言ってるのかきちんと分かります!!

分かりやすい言葉で、深い領域のことまできちんと読み手に伝えられるセリフ!

本当に素晴らしい!!👏

これです!!! こういうのです!!! 私が【質量あるセリフ】と呼んでいるのは!!

なんかやたらゴテゴテ飾った立派そうな言葉じゃなく、
なにその言葉遣い?💢っていうようなものもなく、

本当に率直ですが、それこそ医者が丁寧に病気の症状と、これからどんな治療をするのかを落ち着いて教えてくれるかのように、きちんとセリフが研磨されてるのが分かります!!


セリフがいい作品!! 最高!!


③展開力


大まかですが全29話で、

三つのくくりがあります。

ネタバレにならないようにざっくり言うと
1 少女の話
2 侍の話
3 寺の話

です。

1,2は同じくらいの文量で読ませて、
3がいよいよラストへの大きな展開になって行くという、

王道の、非常に整備された展開ですが、

ニュアンスで言うと

治療
治療

謎解き!?✨✨

みたいなきちんとした【転】が用意されていて、

全く退屈しませんでした!

素晴らしい話が読めました! 自信持ってオススメします!!

文章力高い文章読みたいなーって思ってる方 読むといいよ!!



読んだ時私はなんでこんないい話を今まで見逃していたんだというかなんで今見つけられたんだと謎に思ったんですが、
読みに行った理由が、まず私の作品を読んで足跡を残して下さっていたので、私はそういうのがあると「私の作品読んでくれたなら趣味とか文章の好みが似てるのかな?」と思うので、見に行くのです。

勿論全くそんなこと関係ない人とかもたくさんいるのですが、
無造作に手がかり無しで自主企画をうろつくよりも、趣味の合う人に出会う可能性はそっちの方が高いからです。全てがそうでは全くないですが。

だからカクヨムで「読まれたいなら読め」とよく言われますが、
まあそれはそうなんですが、私的に付け加えさせてもらえるなら、

いい作品を書いてる人ほど、やはり読めとは言いませんが、足跡は残していただきたい!!😇

足跡なんですよ!! 足跡!!

読んでくれたというよりも「足跡を残すと、貴方の作品を読みに行きやすい」なのです!!


なのでいい作品を書いてる人ほど本当に足跡だけも残していただきたい!!


私はおかげでこの作品に出会えました!!

自主企画にいても逆に見逃す可能性高いです!!

あと気づいたんですが「足跡」を辿った場合タイトルとかあんま関係ないですな!!
作品いっぱいあるなら「どれを読もう」の時タイトルは意味ありますが、少ないならあんま関係ありません。

それよりもやはり、読み出しから分かる文章力の高さが物を言うと、私は感じます。

しかし、1~3話までが勝負だ!! と言われると、
1~3話でとにかくとんでもない設定や文章にして興味だけ引くみたいな乱暴なインパクトの与え方して来る人とかいるんですが、あれはいけません!!!
私のように「読書には意味を求める」などという生真面目人間が読み手の場合、逆に「何をしょっぱなからはっちゃけておる💢 人間何事も最初はきちんとした挨拶から良き人間関係が生まれるやろ 文章も同じや 綺麗な文面寄越せ 冒頭からふざけるな💢💢」と怒りを煽って一瞬で読むの止めたりしますので、

むしろ総合的には「高い文章力」を第1~3話で見せつける、ことこそ非常に重要だと思います。高い文章力というのは難解な文章のことではありませんので。

とにかく「読ませる文章」のことです。

これを見せつければ、「軽く読みたいひと」も「しっかり読みたいひと」もどちらも満足させられるでしょう?

だからトータルでは一番この方法が冒頭からの離脱者を呼ばないと思いますよ。



私はこういう題名「これしかないぞ」っていう感じがして結構好きなのですが、
もしかしたら人によっては難解な話かなーと題名を見て思う人がいるかもしれませんが、文章読み始めると全くそんなことないです。とても読みやすい文章で、深い人間の内情などを描き出した、素晴らしい作品でした。


井野匠(いのたくみ)さんの

【霊枢治療師白川涼雨「雨供養」】


読んで泣きました!✨ いい話読ませていただいて感謝!

なんとこれから続きあるんだってよ!!楽しみ!

絶対読みに行くぜ!🥰 やったね!


私がこの話で一番いいなーと思ったのは


【人間には適量の邪気が必要】


ということが書かれていた所です。

つまり、こういうことが分かる、普段から思っている作者さんが書いてくれる話なのです。

いいよね✨ 人間の弱さを全て否定したりしない。

全てにおいて聖なることや清らかなことに拘ってるわけでもない。


この【適量】の部分にものすごい作者の考え抜いた【質量】が込められてるか分かるでしょうか? 

私は分かります!!!

ここが重要な部分なのです。

この【適量】という部分は書ける人と書けない人がいる文章ですよ!✨

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