【軍師同盟】のエピソード42で、
司馬懿が今まで彼女をどう思っていたか柏霊筠に話すシーンがあるんだけど、
これを見ていると本当に司馬懿が正妻の張春華に気を遣い、柏霊筠とこういう話をするのをとことん避けていたのだろうというのが分かる。
こういうことも話すことが、柏霊筠への誠実だと思います。例え体に触れるとかいうことではなくてもね。話すだけで心が満たされることもある。
だけど話して柏霊筠の心が満たされたら、やはり人間ってその更に先を求めますし、絆が深まればもっと深くなります。
柏霊筠への想いが深くなることは、それは張春華への裏切りにもなりかねないことなのですね。
だから司馬懿はここまでギリギリになるまで、柏霊筠とは必要以上に言葉さえ交わさなかったのでしょう。
普通の女性なら、自分が優れていると自覚があるほど、耐えられない環境だと思います。このあたりに柏霊筠の気高い聡明さが現われており、
司馬懿もこの女性ならば、もう話しても大丈夫だと思って初めてこのシーンで柏霊筠への想いを彼女に話す。
軍師同盟は閨のシーンとかは「ありましたよ」っていう書き方で生々しく描写は映さないのですが(それも話の雰囲気に合っててとてもいい🥰)しかし、このシーンだけは実は閨でどんなこと話したのかなあ……ってすごく興味がある。
少しは柏霊筠も自分の気持ちを曝け出して甘えられたんだろうか。
しかしいい感じに再会した後も距離感はあるので、やはりお互いの立場を気に掛けながら、のめり込まないようにせず体を重ねたのかなぁとは思います。
前も書いたが次に再会するまで柏霊筠が子供が生まれたことを司馬懿に話さずにいて、「貴方は戻って来れるか分からなかった。子供のことを言えばそれだけで悩ませることになる。だから黙っていました」と柏霊筠は静かに告げるけれど、その後ろで侍女の小沅が大粒の涙を流す姿が映るんですがいつもそこで号泣します。
小沅は柏霊筠を慕っているので、子供を産ませておいてそれも知りもせず家族と暮らしている司馬懿がある意味許せなかったんだろうけど、柏霊筠が「私はそれでいい」としっかり言い含めていたから我慢を共にしたんだと思います。
この二人の絆はこれでまた美しいので大満足なんですが、
パターンによっては小沅が単独で司馬懿に子供生まれたことを教えに行くとか、そういうのもありますよね。
海外ドラマってこうやって見ながら、見せられたものだけ頂くのではなく、描かれなかった部分を想像したり、こうではなく、こういうパターンもあるかな? なんて所々アドリブ創作したりしながら見ると、創作力が色々鍛えられますよ😊
軍師同盟の司馬懿は本当に女の色香に惑わないタイプなのがとても素敵なんだけど、ある意味正妻に誠実だからこそ、他の女から見たら冷たい印象に見える部分もあり、司馬懿の揺るぎなさを描きながらそこに誠実さと冷たさを見出してる描き方が上手いな~~~~✨って思うのですよ。
女たらしがたまに何故か女に優しく見えるのと逆原理ですね。
でもそう見えるのは単に女の話を全部聞いてるからというだけで、
女たらしは女なら誰でもいい。誰のことも見てないわけなのでそこ優しさ、と勘違いしてはダメな部分です。
司馬懿の柏霊筠に対する態度も、
冷たさではなく、一線を引いている言動ゆえです。
そこを越えて曖昧にしてしまうと、結果として柏霊筠と張春華どちらの女性も曖昧に傷つけることになりかねないのです。
だから一方に辛い思いをさせたとしても、道理で自分の正妻になった張春華の対面は守り抜いたという、
ここに何一つ守り抜かん男と
何か一つはとにかく守り抜いた男との格の違いが出るわけであります🥰
司馬懿ももしかしたら二度と柏霊筠に会わないかもしれないと思ったからこそ、初めて自分の気持ちを打ち明けたんだろうなあ。
うちの【花天月地】の司馬懿は全然軍師同盟の司馬さんの感じとは違うんですが、
最後の最後まで追い込まれないと本心を見せない、
みたいな所は私もちょっと共通してるイメージなので、その辺りはうちでも書きたいなあ。
ただうちの司馬懿の「本心」って何なのだろうか……✨
これね……
私も国に関わる個人を書くことがあるので、時折鉢合わせることなのですが。
異世界ファンタジーで政などを書く人が、心に留めておかなければならないのは、
国に関わって仕事をする人は、いわゆる公人ですね。
そういう人は、「ある時は自分個人の気持ちを押し殺しても、それを曝け出せない道を選ぶ」ことはあるのです。
王とか王女とかもそうです。
彼らは決して私人の個人、ではないのです。
彼らが何かや誰かを選ぶことは、国に関わって来る。
恐らくあまり政で物を考えられない人だったのだと思いますが、
政治を個人の想いより優先しなければならない、という状況を書いた作品に
「想いを告げれば二人は幸せになれると思います」
と言われたことがあります。
これね……。
そんなこたぁ分かってんすよ!!!!!😇
二人だけで王家の二人が幸せになるならもう何通りも方法あるんすよ!!
簡単!!! 簡単!!! ラブコメなんか!!!
ラーメン食いながら片手間でも書ける!!!
違うのです!
そもそも「二人で幸せになること」が目的じゃない話なんですね。
政治の話なので。
私がなんか「想いを伝えようか伝えまいか迷う」みたいな描写を書いてたらそら「想いを伝えればいいと思います」は正解ですが、
一回もそんなこと書いてないよね!?
むしろ永遠に伝えない決意だというのを何回も書いたよね!!
なんでそれで「想いを伝えたら二人ともハッピー🌸になれるよ」がアンサーになるのか分かりません!!
もうあれは完全に恋愛脳の発想であります!!
とにかく恋愛が成就すればこの世はいいんだ!!! の恋愛至上主義の発想であります!!
大切な物恋愛だけじゃないからね!? この世は!!!😇
大切な人の命があり、もし想いを告げて両想いになったらその人が死ぬとかいうことになったら恋愛至上主義のあんた、想いを告げるかい!? ってことですよ。
もし想いを告げて両想いになったら、国が滅ぶとしたら?
告げます? 両想いは幸せなことだ!!! つって告げますかね?
告げませんよ!! 私は告げませんよ! 告げないタイプの種です!!
全然恋愛至上主義系女子じゃないんで!!
あんなにくたばれ恋愛と思った瞬間ございませんでした。
政治が関わると、個人が不自由になる「可能性もある」ということくらいは、やはり話を書く者として弁えておかねばなりません。
そう書くかどうかは個人の自由ですけれど、全てにおいて個人の欲望成就が頂点に来るわけではありません。
そういう思い通りに行かないのをもどかしく描くのも創作の楽しさの一つだと思うんだけど、ああも「思ったことを口に出せばみんな両想い幸せになれますよ!!!✨」って笑顔で言われると……
まあくたばれ恋愛と思っちゃいますね
あとな、回り回って最終的に恋愛に至ることもあるからなんていうかそんな恋愛に焦んな!!!!!!😇 って思う人もいますな
それにしても柏霊筠の描き方は素晴らしい……✨
やっぱり私が思うに聡明な設定の女性が出て来ると、一番どこを見るかって「話している言葉に筋が通っているかどうか」だなぁ。
筋が通っていて、言動が聡明だと、
確かに聡明だと一番感じる。
だから聡明な女性を書く時はセリフにものすごく気を配った方がいいと思います。
この人聡明な女性設定じゃなかった?😇 って思うほどうっかりした言動されると大変がっかりしますねハイ……。
柏霊筠そういうのが全く無いんですよ。
「しまった!」
みたいなのが。あと感情でも絶対動かないのがいいね。
聡明な女性は非常に書くのに高度な技術を要しますが、書けたら無茶苦茶素敵であります🥰✨
本尾さんの【俺×幽霊×股旅】のお話の女性たちがね~~~~
あまり自分の感情で動かないんですよ。
いや違います。もしかしたら何よりも自分の感情で動いているのかもしれません。
真の原動力は彼女達の心や感情なんだと思います。
でもそれが、支柱のように彼女達の言動の根幹にあって、
誰かに何かを言われたから揺らぐ、みたいな描写が本尾さんの描く女性本当に無いんですよ。
アンナさんだって私はぶれてはない気がするのだ。なんとなくだけど……。
ああいう女性の描き方好きですね。
自分で、誰の側に立つかは決めます、っていう感じ。
心がちゃんと見える感じ。
エリカ様もレオン君といつも組んでますが、だからといってすぐ恋愛になってないとかすごく好きな描き方です。
それは多分エリカ様にとって「今一番大切にしたいこと」が恋愛すること、じゃないんですよ。
勿論恋愛はしたいと思った時にするものとも限らないので不意に恋心を抱いたりはしますが、その時に恋心に瞬く間に心を持っていかれると「え? 戦う信念とかどうなったんだ?」って読み手は思うじゃないですか。
そこの描き方なんですよね。
勿論その時に恋愛を取り、戦う信念よりも心に抗えなかったように書く、それも一つの書き方です。
しかし初心を守り恋愛を今は秘めるとか書くと、より女性の芯の強さなども描けますし、それを気丈さとして表現も出来るし、ある意味の冷たさのように書くこともできる。
冷たいから悪 というわけでもないしね。
まあでも恋愛至上主義だと「答えてくれないなんて悪」になってしまうので、
そういうのは……
まあくたばれ恋愛と思いますわな!🤗
柏霊筠みたいな下手に自分から動かない女性が非常に魅力的なのは、
逆に「この人がついに動いた!!✨」
っていう重みが出るからなんですよ。動く時に。
この描き方はとても好きだな~~~。
あと柏霊筠がパーフェクトなのは、聡明な女性なだけではなく、司馬懿が自分を構わない時は絶対自分から司馬懿にちょっかいかけにいったりしないけれど、司馬懿が自分に構って来た時は「今はいいのね?✨」って感じでいつも彼をからかったりしないかわりにそういう時は存分に司馬懿をからかって「今は私を構わないと怒るわよ🥰」みたいなキュートさすら兼ね備えているのが最強なのです。
エリザベス女王陛下などが聡明にしてチャーミングな女性であったそうですね~~~~~分かります~~~~✨
賢いだけだとやっぱり硬質な印象あるじゃないですか。
そこをチャーミングさで柔らかい質感まで伝えて来るってこれ万能製品なんですわ
あと付け加えておくと帰郷したシーンで
共に帰った夏侯徽ちゃんが夏侯家のお嬢様育ちだというのに一面田園地帯に連れて来られたにもかかわらず野の花草で娘と楽しそうに遊んでいて「まったく私をこんな所に連れて来るなんて」みたいな表情一切見えないのが素晴らしい女性である🥰