夜のことである。
御主人の両親は共働きなので帰りが遅い。
ゆえに、御主人の夕ご飯は高校生になってから自分で作るのである。
おかずは肉とキャベツの野菜炒めである。
御主人の料理のレパートリーは少なくひもじい思いをしている。
そう、御主人は理系の大学に行きたいので両親の共働きとなったのだ。
さて、食事が終わり、御主人は学校の宿題を始める。
「えーと、フェノール類を暗記しないと……」
数分後、御主人はベッドに横になり居眠りを始める。
「グオー、グオー」
これでは宿題が終わらない。吾輩は枕元に置かれている。
仕方がない、吾輩はプルプルと揺れて御主人を起こす。
「海老フライ定食が食べたいよ……」
ここはもう一頑張り。
『プルプル、プルプル』
「パッ、宿題の続きをしないと……」
御主人は目を覚ますと机に戻る。
「よし、頑張るぞ」
御主人はスマホを触り、作業系音楽をかけて宿題を再開する。
うむ、今日も平和だ、吾輩は今宵も大好きな御主人と一緒だ。