私は『霧沢 若菜』この春から生徒会長だ。冬の選挙の時は各部活への気配り、担任のお使い、校内のゴミ拾いまでした。
そう、色々苦労しての生徒会会長だ。
私も三年生になり、進路が気になるのだ、今の時代は勉強も大事だが、内申が必要なのだ。
十月までの半年間、全力で取り組むつもりである。
今日も生徒会室に向かうと。
「ごきげんよう」と、一般生徒に挨拶をする。
我『木漏れ日学園高校』は庶民の私立である。
決して『ごきげんよう』などの挨拶の文化はない。
私は生徒会長になった勢いで言ってみた。
「これは『木漏れ日のパール』こと、霧沢さん、ご、ご、ごきげんよう」
一般生徒は緊張しながら去って行く。
『木漏れ日のパール!?』
そう、いつの間にか、私はそう呼ばれるようになった。