ローマ人(特に上流階級)のよくわからない倫理観に
『激しい愛は不道徳』
『とくに妻を愛しすぎるのは姦通と同じくらい不道徳』
というものがある。
後者はよく小カトーが夫婦仲の良い政敵に言ったなどの説があるが一次資料を見たことはないので俗説な感じもする。
というかそんな故事ができるってことは愛に惑わされて身持ちを崩した上流階級多かったんじゃね?という気もする。
話は変わるが、小カトーはクィントゥス・ホルテンシウス・ホルタルスに求められて妻を渡していたりする。
そっちはなんか渡した方も『譲られた方』も美談風に語られてる。
まあこの故事はホルテンシウス側の目的は小カトーの妻目当てというか、小カトーそのものとのつながりを求めてのことなので、小カトーとしては妻をちゃんと政治の道具として理性的に扱っているため言論一致しているし、ドミさんの事例とは若干毛色が違うのだが……。
それでもドミさんが自らの婚姻にケチをつけてきた相手に対して『故事を適用するならこっちだろ!?(コルブロ将軍の名誉回復にもなっただろ!?理性的な政略ってしてくれてもいいだろ!?)』ってキレたくなる気持ちもわからないでもない。