電撃大賞一次選考落ちの「終末円環世界イチオシの聖女」
これをWeb用に清書して、公開予定です。
その前に、なぜ公募に落選したか、自分なりに分析してみました。
1.地の文での設定語りが多い
ジャンルはSF。
なので、ある程度はしょうがない。
とはいえ、それにしても、設定語りが多かった。
NISAのようにうずたかく設定を積み立てました。
そのせいでテンポが悪い。
12万文字の設定資料集みたい。
設定作るのが好きな人間がやりがちなミスです。これで1アウト。
2.キャラの魅力を説明できていなかった
第一に説明すべきは世界そのものではなくキャラクターの魅力。
もちろん世界観の説明が不要とは言いません。
優先度の問題で、壮大な世界を準備するのはいいとして、だからこそ展開はミクロにテンポよくしなければいけなかった。
導入(プロローグ)を越えたらそれなりに改善されるけど、導入が悪いなら入り口は狭い。
つまり、掴みが弱い。2アウトです。
3.プロローグ的な第一話が冗長
掴みが弱い、の続き。竜頭蛇尾にすらなっていなかった。
最近のトレンドというか、社会情勢というか、タイパが悪いエンタメは読むハードルが上がります。
今世紀、あらゆるエンタメとしのぎを削る戦国乱世で、小説は受け取り手を沼に引きずり込むまで時間のかかりやすい媒体です。
その分、沼らせれば底なしですが、全身黒タイツ(作者)は、どうやって被害者(読者)を素早く沼底まで沈めるか、この「どうやって」という部分が肝です。
ネット小説の上位ランカーさんたちは、このトリックこそ本当に評価されるべきところです。
一話まるまるプロローグは自分で自分の手を縛るようなものです。これをやりました。
信頼と実績を積み重ねて辛抱強いファンがつけば話は別かもしれませんが、名前も知られてない雑草は「あとから面白くなる」が通用しないことをもっと深刻に捉えて是正すべきでした。
3アウト、チェンジです。
他にもこまごまとした理由はありますが、冷静に自作の一次落選を分析すると、上記のような感じかなと。
まとめると「テンポが悪い設定資料集的作品、書きたいものを書きすぎて読みたいものが書けてない」。
で、です。
「終末円環世界イチオシの聖女」という自作のアイデアは気に入っており、設定は作り込んだつもりなので、再利用しようと画策しているわけです。
準備には2、3ケ月くらいかかる想定です。
だらだらやっても身にならないので、年始には公開したい。
速度感をもって取り組む所存です。