「汝は人造人間なりや?2125 〜友情に、恋愛に、人間関係に、泣き、笑う、青春ドラマ。そこに人造人間は紛れ込んでいる?のか?〜」が予定通り9/30(火)に無事完結しました。
勝手に自分で設定した、勝手な締切を守るために、勝手に必死になっていました。
こうでもしないとダラダラ書いて文字通りの締まりのない内容になりそうだったので、自分で自分に鞭を入れました。
本作を制作しようと思った経緯は、『KADOKAWA児童書編集者主催「人工知能×青春小説」テーマの自主企画』というお題目を見た時に、書きたい絵図が思い浮かんだからです。
また、その企画の前後で、「腹ペコ要塞は異世界で大戦艦が作りたい - World of Sandbox -」のてんてんこ先生と話しながら一緒に作業する機会がありました。
そこで出た「人狼ゲームみたいな作品って面白そうじゃない?」みたいな会話が、本作に影響を与えています。
ちなみに、てんてんこ先生は、私とはまったく違う緻密な構想を考えておられました。
それに触発された形で、はじまりのはじまりは超大雑把です。
AIは、現在進行形で流行のテクノロジーとして――色々な意味で――ホットな話題が多いです。
それを扱った作品を作ってみたいと考えるのは、SF好きなら誰もが通る道かもしれません。
あとは、中高生の青春ドラマを本格的に書いたこともなかったので、自分が書いたらどういう感じになるのか、という挑戦でもありました。
書き始めた当初、「友達の中にいる人工知能を搭載したアンドロイドを探す」という大筋で、SF人狼ゲームか「Among Us」みたいなものを想定していました。
しかし、応募を見据えた企画が、児童書だったので、それに適うものを作る必要があると、頭を悩ませました。
間違っても、私の代表作「ヘル・シミュレータ~最兇最悪のシリアルキラーが教える地獄の暮らし方ガイド~」(
https://kakuyomu.jp/works/16817330661470004397 )のように、ばんばん死者が出たり、血沸き肉躍るような展開にならないように、自制に自省を重ねました。
その過程で、最新テクノロジーの戦争利用とか、100年後に実際起こり得そうな事件とか、いくつもの案を諦めました。
の上で、2125年、リアリティラインは現実の延長線上に置きつつ、パワードスーツとか、人造人間のバイノイドとか、100年後ならぎりぎりまったく嘘とも言い切れないテクノロジーが現実化している世界で、学校生活を送るリアルな中学三年生たちの日常――に自分の癖をちょい足しして調整しました。
その結果、『「人工知能×青春小説」テーマの自主企画』は、あえなく落選となりました。
自分ではかなり薄めたつもりですが、それでも児童書としては難解で重たい内容になっていたかなと、反省しています。
自制に自省を重ねても、漏れ出ていたのでしょう。
児童書に不向きな、私の癖が。
ならば、と。
物語の途中から、廃案した案を全部戻して再構成。
青春ドラマに、戦争とか国際問題とか政治的思惑とかをぶち込み。
癖全開全部載せガンダム試作3号機みたいな作品を作ろう。
やりたいこと全部やって華々しくフィナーレを迎えよう。
開き直って好き放題した結果が、これ↓です。
https://kakuyomu.jp/works/16818622175084246038 なんやかんや完成して良かったです。
少し成長し(こじらせ)たような気がします。
せっかく頑張って好き勝手したので、ちょうど締め切りが9月末だった第31回スニーカー大賞の選考に応募してみました。
次作は、電撃大賞一次落選の「終末円環世界イチオシの聖女」を再構成して、連載してみようかなと思っています。
並行して、不定期に「四英雄と不死の村人とスライム」を更新予定です。
しっかりと終わりを見据え、かつ追加で賞に応募することも検討に入れつつ動く予定です。
とにかく積み重ねていこうと思います。