こんにちは、霧原です。
この先のお話には、「ネクロマンサーの嫁」第2章までのネタバレが含まれます。
ご注意ください。
『無実の断罪令嬢は、死後にネクロマンサーの嫁になる』
https://kakuyomu.jp/works/822139840624637987◇ ◇ ◇
■2章完走ありがとうございます
改めまして、2章の本編が無事に完走しました。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!
今回は2章のラストとなる35話、36話についてお話したいと思います。
もしご興味ある方は、お読みくださると幸いです。
■ゆっくりとしたペースで進んだ1章、2章
当作は1章と2章を合わせて、
カナリヤとサリオンの関係性を積み上げる章と位置付けています。
そしてその集大成が、ラストの2話です。
この展開につなげる為、出来るだけ心理描写を細かく重ねました。
いわゆる日常パートが多く、
そこも当作の見どころではあると思っているのですが、
イベントは少なめのゆったりとした展開だったと思います。
正直、web小説の連載において
このペースで大丈夫かという不安はありました。
ただ、面白いという自信はありましたし(!)
2章のラストに説得力を持たせるためには、
カナリヤとサリオンの丁寧な掘り下げが必須だと考えていました。
結果としてここまで沢山の方が継続して読んでくださり、
本当に嬉しく、ありがたかったです。
■2章の結末について
2章のラストの結論、皆さまはどう感じられたでしょうか。
いわゆる復讐物であれば、
カナリヤの家族への報復がメインとなると思います。
実際、私自身もそういうお話はよく読みますし、
スカッとした展開も大好きです。
ただ、今回の主人公であるカナリヤは、
恨みを晴らすよりも今傍らにある幸せを育てたい人だったようです。
これは、その方が素晴らしいという訳では無くて、
彼女はそういう人なんだなと思って頂けると嬉しいです。
カナリヤ自身も当然、聖人ではなく、怒りも恨みも抱えています。
それでもサリオンを大切に思う気持ちが勝ったのが、
彼女の何よりの個性ではないかなと思うのです。
また、彼女にそう思わせることが出来たことは、
サリオンの功績でもあるかもしれません。
彼の愛情はかなり極端ですが裏表は全くなく、
それ故に真っ直ぐに届いたのでしょう。
もうひとつ、こういった展開において、
少し特殊かなと思うサリオンの行動について。
彼はカナリヤに、直接訊ねて意思確認をしているんですね。
カナリヤに隠れて、ひっそり復讐を行う…とかはしない。
元々、持っている力が強大過ぎるので裏工作など必要がなく、
サリオンの行動原理は非常に分かりやすく素直です。
これは彼の長所でもあり、未熟な面でもあると思います。
ともあれ、今回に関しては良い方に作用したようです。
作者的には、この「ちゃんと聞ける」というのは、
まあまあ大事な特性だと思っていまして、
これは彼が黒曜城で大切に育てられた証左でもあるかもしれません。
なお、カナリヤも話を聞ける子ですが、
彼女の場合は幼少期の母親の愛情が深かった故と思われます。
■ちなみに(ifの余談)
ちなみにカナリヤがサリオンを止めることが出来なかった場合、
サリオンは人間を滅ぼすことが出来ていたのでしょうか。
これはifの物語になりますが、
作者の視点から推測するにおそらく可能だったと思います。
この時点での人間は平和な世界に油断しており、
魔物への対抗手段も手薄ですので…。
ただ、その後の世界で誰かが幸せになれるかというと、
それはまた別の話になるでしょう。
そう考えた時、やっぱりカナリヤの選択は、
この物語においては正解だったのかなと感じます。
■ちなみにのちなみに(ifじゃない話)
カナリヤとサリオンは復讐を選びませんでしたが、
それはそれとして、勝手に堕ちていくのは不可抗力…。
というわけで、直接制裁を加えられることは回避できましたが、
王都の人間サイドは色々と不穏の種を抱えています。
第3章からは、黒曜城の外の世界とも
物語が積極的に関わり動き出します。
是非、楽しんで頂けたら嬉しいです!