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『彩筆の万象記・第一部』第40筆──武具との絆で主君は守られる


【あらすじ】
絆無き絵筆の戦士

──白き大剣の真実と、刀が沈黙する理由。

ミューリエが見せたのは、意思を宿す純白の大剣〈ルスト・ハーレイヴ〉。
持ち主の指示だけで精密に動き、目隠しすら正確に切り裂くその姿に、誰もが息を呑む。

一方、雅臣の愛刀〈霹臨天胤丸〉は呼びかけても反応せず、完全沈黙。
三年間共に修行した刃が動かない理由──それはご亭主の魔眼が見抜いていた。

「オメェさん、“剣士失格”だ。武具をただの道具としか見てねぇ。〈絆〉がねぇよ」

胸を抉る一言が、雅臣の過去と“心の師”との記憶を呼び起こす。
剣と心を繋ぐ〈絆〉──その欠落こそ、最大の弱点だった。



https://kakuyomu.jp/works/16818792436422593887/episodes/16818792436555150531

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