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『彩筆の万象記・第一部』第69筆──新たな導き手、現る


【あらすじ】

第69筆 拳闘士は名乗らずに去る


時を遡り──雅臣が異界へ降り立つ前。

高天原にて、幼き姿に封じられた天照大御神は、封印の勇者の噂を語りつつ、かつて雅臣を教えた師・オロチに勅命を下す。
「雅臣を導き、その拳を独自の神性へと昇華させよ」

勅命を胸に異界へ渡ったオロチは、魔神群を次々と撃破。
国家滅亡級の存在すら、一撃で“抑えて残す”拳で霧散させていく。
その姿は「力の象徴」でありながら、破壊ではなく保全を選ぶ拳聖の極致だった。

やがて彼は観測者の干渉すら退け、数百を超える討伐の果てに雲海の上へ辿り着く。
そこで視認したのは──未熟な半神すら凌ぐ、雅臣の放った莫大な神力の残滓。

「雅臣の神力、やっぱ目立つわな」

力と拳の象徴は、弟子を導くべくシャルトゥワ村へと歩を進める。

https://kakuyomu.jp/works/16818792436422593887/episodes/16818792436627398964

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