【あらすじ】
第39筆 黒衣の謎と二振りの言及
──和朝食と混沌の報告。眠れぬ夜が告げる“黒衣の男”の影。
清々しい早朝、青葉のそよ風亭の食堂で、三年ぶりに口にした和の朝食に涙する雅臣。
味噌汁と焼き魚の香り、納豆と漬物……身体と心を癒すその味に、深く感謝を捧げる。
だが、穏やかな朝もつかの間──突如、カキアとウィズムが騒ぎ始める。
昨夜、村に現れた“黒衣の男”の襲撃。時間さえも歪める異常な敵に、ふたりは防戦一方だったという。
その標的は〈イカイビト＝勇者〉──つまり、雅臣。
だが危機一髪、彼の刀〈霹臨天胤丸〉と“白い大剣”が自律的に彼を守ったという。
その謎の剣の正体に、思わぬ人物が名乗り出る──
「それ、私の剣だよ？」と静かに語るミューリエ。
世界を巡る乙女が秘める、新たな謎が今、動き出す。
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