【あらすじ】
第74筆 親身な心は、種族差を超える
──異空間に、存在するはずのない川が出現した。
その名は【清めの浄河】。まるで“澱み蛙”ミュタヌートの想いに応じたかのような光景だった。
現れたミュタヌートは、心を読むのが極めて難しい魔物。
雅臣は“獣師”クーの示す視線と姿勢の極意を学び、相手の仕草や鼓動を観察することで、ついに共鳴を果たす。
心の糸を掴んだ瞬間、ミュタヌートの飢えを理解し──召喚したほうれん草で信頼を得るのだった。
最後の試練は、鷹・弥助。
警戒心の強い彼を迎え入れるため、雅臣は呼笛を奏で、心を寄せる。
結果、弥助はパニックの末に彼の胸に飛び込み、“絆開花”と呼ばれる心の共鳴を示した。
絆を通じ、呪い【千語万響】さえ癒す新たな力を得た雅臣。
そこに現れたのは、連携のプロ──メロセディナ・フォリス。
彼女の熱血指導が、次なる成長を約束する。
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