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前回から今回にかけての「宇宙大戦争」M32、いわゆる「宇宙大戦争マーチ」。
マーチではなく、アレグロ・マルチアーレでもっとテンポが速いものだと伊福部先生は仰っていました。
冒頭から戦意120%、「怪獣大戦争」でも使用されたドレミファミーソーレーソーのアレグロ。何度聞いても時速100kmを越えます(危険)。
「怪獣大戦争」マーチは「ゴジラ」のLPで聞いていたのですが、こちらは「SF映画の世界PART1」では収録なし。それもそのはず、当時「宇宙大戦争」は一作品単独でLP化されていたのです。
スターウォーズブームで、東宝チャンピオン祭りで再上映する予定だったのですが、怪獣が出ないという理由で「地球防衛軍」に変更され、LPだけは先行で出たための措置でした。
このM32、LPでは2週目が終わる前にフェードアウトしてしまうのですが、それでも興奮したものです。間奏部のピアノガンガンにはもう開き直ったかの様な狂気を感じました。
後年、二度再演奏されまして、その一度目が「オスティナート」とういう特撮BGM再演奏レコード。編成が凄く薄いのが特徴です。
解説で伊福部先生曰く「二度繰り返す演奏になっていますが、一度演奏したものを録音でつないで繰り返しにしています。通しで演奏させるなど殺人的な事は出来ません」との事ですが、ホンマかいな?
「キリエリア沖海戦」の話でネタにした、長時間全力演奏後に、マザーテープ(作中ではアナログレコード盤への録音でしたが)に脱力の溜息や拍手が録音されているという話、これは「モスラ対ゴジラ」M25、幼虫モスラ対ゴジラの話で、何と8分半!マザーテープにはバッチリ入っていてビックリしました。
最近のCDで収録されているかな?
聞いていて死にそうになる激演奏だと、通常演奏で1.5倍速のカラヤン、チャイコフスキー「悲愴」第三楽章後半部がありますが、あれで3分半。冒頭からだと8分。テンポが全然違うから比較になりませんか?
因みにこのM32、「戦後も10年経ったのだから戦時中の曲を復活させても問題なかろう」と、「古典風軍楽吉志舞」「フィリッピンに贈る祝典序曲」「兵士の序楽」、更に戦後の「子供のためのリズム遊び 運動会行進曲」等の主題をメドレー的に羅列しています。
キングレコードの「伊福部昭の芸術」で「ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲」「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」の再演奏が行われた辺りからでしょうか?戦前の伊福部作品が蘇演される様になったのは。
その後東宝特撮マーチの原点「古典風軍楽吉志舞」が復活し、いわゆるゴジラのテーマ、自衛隊マーチが配されている「管絃樂の爲の音詩 寒帯林」(前述の協奏風狂詩曲にも入ってますが)も上海で蘇演されました。
興奮して買って興奮して聞いたものです。