食事どき。
ぼくと子供たちの前には好物のしょうが焼きと白米、お味噌汁。わあい。
ふと向かいのヨメを見ると、なんかお粥みたいなのとコーンスープみたいなのを飲んでます。
……んん?
「ごちそうさま」
すぐに食べ終わって合掌するヨメ。いやいや待て待て。
「え、何してんの?」
「ファスティングや」
またよくわからないことを言い始めた。
聞けば、ファスティングというのは「一定期間固形物の摂取を控えて消化器官を休ませ、代謝や腸内環境の改善を図る健康法」なのだそうです。つまり断食ということになるのでしょうか。
これを月に一度、三日間ほど続けるとあら不思議。身体の毒素が抜けちゃったり。痩せちゃったりなんかして。
その瞬間、ぼくの脳裏にはヨメがこれまで実践してきたさまざまなダイエット法が浮かんでは消えていきます。
・プロテインのココアみたいなやつ
・トランポリンみたいなやつ
・ホワンホワンいう重たいフラフープみたいなやつ
・腹筋運動を補助するやつ
・リングフィットアドベンチャー
・お前はもう痩せている(北斗の拳のボクササイズ)
・イージー・ドゥ・ダンササイズ(TRFのSAMと一緒に踊るやつ)
そして今度はファスティングですか。
まあ、いいと思います。挑戦は何歳からでも始めることができるのです。
あくまで老いを拒絶し抗う姿勢はとても素敵だと思います。
ぼくは、人の一生懸命を笑うことは絶対にしないと心に決めているのです。
ところで、「ファスティング」という言葉にはなんだか聞き覚えがあります。
たしか有名なアスリートも実践している……と以前どこかで読んだ気がします。
それでファスティングをスマホで調べたら、真っ先に白鵬関が出てきて味噌汁噴き出しました。
平成の大横綱じゃないですか。
なんでも、現役晩年の白鵬関はファスティングによって内蔵の休息や老廃物の排出を促し、集中力を高め、稽古の質も向上させたのだとか。
ヨメはどこへ向かっているのだ。
キレッキレの上手投げとか披露するつもりなのでしょうか。
◇
ところで、カクヨムコンテスト11の最終結果が出ていましたね。
つい先日中間の発表があったので感覚的にもっと先の発表のつもりでいたのですが、中間の発表はそんなに最近でもなかったですし、最終の発表は「5月中」とちゃんと書いてありました。
どうも自分の時間感覚と実際の時の流れにズレがあるようです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
もう結果をご存じの方も多いと思いますが、残念ながら中間を通過していたぼくの作品ズは棒にも箸にもでございました。
いや、残念ながら……というのはあれですね。当落線上にあってドキドキできる人の台詞ですね。
残念にも思えないというのは、自分の中でそれに値するだけのものを書けていないということでもあります。
良くない。良くないよ、これは。
次の機会がありましたら、ぜひ悔しくてのたうちまわることができるような落選作品を書けたらと思います。
とはいえ、今のところどうしたら良いのか何も見えてないんですけどね。
ヨメのファスティングを笑っている場合ではありません。
何かを変えないと。
ともあれ。
選考期間を含めると半年にも渡る長いカクヨム祭り。
受賞された方々はもちろんのこと、参加された方、応援頂いた方、皆さま本当にお疲れ様でした!
カクヨムコンテスト12の開催も発表されておりましたので、ぜひ次も楽しみましょう!
そんな爽やかな初夏の午後、子供たちがいそいそと窓際に何かを並べてます。
両親の新たなる挑戦と決意に、何か感じるところがあったのかもしれません。
