秋島歪理

　何かが邪魔だ。嚙み合っていない。
　そのズレが、ＰＣにすら向かわない、ここ最近の俺を作り出している。

　小さなギアの不具合が、より大きいギアへ、さらに大きいギアに歪みとして伝わる。しまいにはギアボックスごと機能しなくなる。そんな感触だ。
　原因は一つではないかもしれないが、きっと微小なんだ。
　だから探し出すのが難しいわけだな。
　ぶったたいてみるか、それとも緻密に分解してみるか。

書けなくないと思う。むしろ時間ある。
でも俺は書いていない。書かない生活が止まらない。
ターン的には鬱ゾーンなのだろう。一因の可能性はある。

　エッセイより
『なんか躁鬱っぽいというか気味な、僕は（鬱編）』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212661032827/episodes/16818023214235192079

　やっぱ文章にしとくと、こういう時に役に立つのだ。

　今日なんか、仕事のメールを見て
「返信に、あのファイルを添付しなきゃだな……」
　とエクスプローラを開いた。そして驚愕した。
　エクスプローラーが目の前に開いている。
　しかしたどり着くべき添付ファイルが何だったか――忘れている！
　おいおい３秒前だぞ！
　短期記憶もここまでビュンビュン飛んでくれると、むしろ爽快である。
　流石に笑った。

　心の不調なぞ私にとってセンシティヴでも何でもないのだよ。
　お腹痛いのとかの方が切実。今は痛くない。幸せ。

　写真はスズメ。桜じゃない、スズメ。ほらスズメでしょ。