僕はさまぁ~ずのお散歩バラエティ番組『モヤさま』が好きで、10年以上前からずっと観ています。『モヤさま』を観てると、「世界って広いなあ」と感じるんですよね。世の中にはこんなことをしている人たちがいるんだあ、と。
その『モヤさま』で以前、八王子ブラブラ回の時に、「むじゃきなひつじ」という名称のサプライズ・プランナー(言い方はいろいろありそうだけど)の会社が登場したことがあります。入ると中はスタジオで、ダンサーたちがダンスの練習をしていました。
「むじゃきなひつじ」はサプライズを企画する会社ということで、その日のロケ中のどこかで誕生日が近かったさまぁ~ず大竹さんをサプライズで祝ってくれるという話になりました。そして八王子お散歩ロケの合間に突然フラッシュモブが行われて、大竹さんの誕生日を祝ったんですね。世の中にはこんな仕事もあるのかと僕は感心しました。ちなみに『日メモ』の「とびかたをしらないとり」略称「とびとり」が平仮名表記なのは、「むじゃきなひつじ」をイメージしたためです。「むじゃきなひつじ」はその後も何度か『モヤさま』に登場しました(その時の録画が残っていたらもっと参考にできたんだけど)。
そしてちょうど去年の今ごろでしょうか、僕が次の作品の題材はどうしようかとうんうん唸っていた時に、ピンと閃いたんですね。「そうだ、サプライズ・プランナーにしよう」と。もし僕がモヤさまを観ていなかったら『日メモ』は生まれていないですね。そんな仕事があるなんて思いもしなかったでしょうから。
『日メモ』では、舞台となっている街の描写はあまり出てきませんが、僕の中では明確にここという街が存在しています。まあ自分が今住んでいる街なんですけど。
一言で言うと、「癖が強い」街でしょうか。結構変わった人が多く住んでいる印象のある街だと思います。
僕はこの街の雰囲気が好きです。とても落ち着きます。たとえ世間からのはみ出し者でも来るもの拒まずというか、そういう雰囲気があります(僕の中では)。パジャマで歩いても大丈夫とか言う人もいますね。もし住人の中に宇宙人が紛れ込んでいても気づかれないかも、という発想でこの街を舞台にした宇宙人の話を書こうとしたことが何度もあります。
『日メモ』の登場人物たちは紅音を筆頭に個性が強めだと思いますが、そんな人物たちの舞台にこの街がぴったりだと思いました。最初に紅音が「とびとり」へ向かうところとか、紅音がスイーツ店に入っていくソウチョーを尾行した時とか、最後の書道パフォーマンスのシーンなどは一応街の感じをイメージしながら書いています。ホントは街のシーンをもっといろいろ書きたかったんですけどね。夜に道端で変なものを売っている人とか書きたかった。続編を書く機会があればそういう人たちと紅音の絡みとか書きたい。絶対面白いっしょ。