🔴「💞彼女たちの屋根裏」、
https://x.gd/unZIO💞現代社会の集合住宅に潜むさまざまな問題をゴスロリ姿の九条響子はどう解決すのか?
第1話 人身事故で犯人を特定してしまう響子の話
https://x.gd/2k6Ow 第2話 面接にゴスロリ衣装でのぞむ響子の話
https://x.gd/2g5Cp 指定時間の二時に管理会社の遠藤、折田、佐藤の三人が響子の自室に来た。遠藤はヨレヨレのスーツにいつもくたびれた顔をしている。折田は管理会社の制服の作業服。佐藤はというと、ジャケットにノーネクタイでチノパンツという格好だ。178センチくらいはあるだろう。イケメンの部類だが、真面目そうな風貌だ。
響子はリビングのソファーセットに三人を座らせる。自分はテーブルを挟んだ正面のチェアに脚を組んで座った。
響子の服装は……。
響子の服装は、黒のトップスの十字架と薔薇のモチーフがポイントのゴスロリファッションだった。佐藤は失礼になると思い何も言わずに口を引き結んだ。遠藤と折田は彼女のファッションには慣れているので平気な顔だ。
マンションのオーナーのお金持ちなのだから何でもありなんだろう、と佐藤は思った。少なくとも、響子はロゥリィ・マーキュリーのようにガーターベルトの黒のシームのストッキング姿ではない。普通のシームレスのパンストだろう。そうなんだろうが、そうなんだが、しかし……目の前に座る女性が39歳だとは、とても信じられなかった。
響子は自分でも39歳という年齢にしては若く見えて容貌も目立つ部類と自惚れているが、確かに見た目は20代の美少女だ。彼女はコスプレなんて言葉がない二十年前からのファッションにこだわっているだけ。ただし、外見はゴスロリだが、中身はキツイ性格の肉食系である。
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「変な人。あ、それから土日に佐藤さんがお持ちのマンションに戻るんですよね?」
「マンションを留守にするのも物騒です。履歴書にもあるように離婚歴があって、長女長男がいます。彼らとコミュニケーションを取るのが土日。それと元妻と会うのも土日です」
「私もバツイチだけど、元夫に会いたいとは思わないなあ……」
「そうですか?私の場合は離婚しても良い友人ですよ。むしろ結婚していた時よりも仲が良い」
「変な人だなあ……長女長男さんっておいくつ?」
「長女が14歳、中学2年生で、長男は12歳、小学6年生です」
「あら?ウチは長男が15歳の中学3年生で、長女が12歳の小学6年生よ。ふ~ん……あらあら、長々と時間を取らせました。遠藤さん、納得いたしました。佐藤さんでお願いするわ。組合の理事長として、その優秀すぎる頭脳をこのマンションのために使ってもらうことにする。理事会には私から了承を取っておきます。それで、いつから勤務できます?」
「今日からでも、と言いたい所ですが……実は佐藤さんに合う制服がないので、今、手配中です」と遠藤。
「はあ?どういうこと?」
遠藤は折田と佐藤を見比べて「つまり、我が社の所属の管理員の方は60歳以上ばかりで、そのお年の方の制服のサイズしかストックがなくてですね……」と言った。
「つまり、40代の高身長で脚の長い佐藤さんみたいな人用の制服がないということね?」と響子は佐藤を見て、折田と遠藤とを見比べて言った。佐藤は身長が178センチ以上あるだろうなと彼女は思った。
「我々の業界は、低身長で脚が短くて……スミマセン、お恥ずかしい話で」
「建築事務所時代の現場の作業着を持ってきていますので、制服ができるまではそれを着ていてもいいでしょうか?」と佐藤。