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🔴「💞聖園凛華の極端な日常」、第7話と第8話はあまりに酷い!、第9話 仮面を脱ぐ、鏡を割る

我ながら、第7話と第8話はあまりに酷い!と思いまして、

第7話 悪女の誘惑、https://kakuyomu.jp/works/822139843305581117/episodes/822139843310700898
 第8話 捕食者の晩餐、https://kakuyomu.jp/works/822139843305581117/episodes/822139843311955391
 に満足されない方(私)に、

あまりにも、みんな可哀想じゃないですか?
なので、別の結末を書いてみました。

 第9話 仮面を脱ぐ、鏡を割る
 https://x.gd/0xdSS

 凛華が向かったのは、因縁の宿敵・恵美の住むアパートだった。かつては奪い、奪われ、屋上で頬を打ち合った相手。今の凛華にとって恵美は、世界で唯一、自分と同じ泥の中で足掻き、同じ地獄を共有できる「鏡」のような存在に思えた。

 呼び鈴を何度も鳴らし、ようやく出てきた恵美は、幽霊のようにやつれていた。翔を失い、凛華にすべてを完敗したと思い込んでいる彼女は、凛華の顔を見るなり、瞳に激しい憎悪の炎を宿した。

「……何の用よ。わざわざ私の腐り果てたツラを拝みに来たの?それとも何、今度は私の部屋まで奪いに来たわけ!?死ねよ!あんたなんか、この世から消えてなくなればいいのよ!」

 恵美の口から溢れ出したのは、激烈な拒絶と罵詈雑言だった。

「あんたが一番汚いのよ!高潔なフリして、純潔ぶって、その裏でやってることは私よりエグいじゃない!翔を寝取ったのは私よ、でもあんたは翔だけじゃなくて、私の居場所も、プライドも、明彦くんまで全部……全部奪い尽くした!この泥棒猫!悪魔!どの口が『お話ししましょう』なんて言えるのよ!」

 恵美はドアを閉めようとしたが、凛華は靴を挟み込み、強引に部屋へ入り込んだ。室内は足の踏み場もないほど荒れ、酒瓶と吸い殻が散乱していた。

「恵美、言いたいことは全部言いなさい。私は、あんたに刺される覚悟で来ているの」

 凛華の冷徹な、しかしどこか哀切を帯びた瞳に、恵美の怒りは頂点に達した。恵美は凛華の肩を掴み、激しく揺さぶった。恵美が翔を誘惑して凛華を奈落に突き落としたあの時の勝ち誇った表情は微塵もなかった。

「あんたのせいで全部めちゃくちゃよ!翔だって、あんたに取り返されてから、私をゴミみたいに捨てたわ!……でも、あんたも幸せじゃないんでしょ?その死んだ魚みたいな目は何よ!結局、奪い合った先に何があったのよ!」

 罵声はやがて、激しい嗚咽へと変わった。恵美はその場に泣き崩れ、畳を叩いた。凛華は黙ってその隣に座り、彼女の震える背中を見つめた。

「……私も、全部失ったわ。明彦にすべてを話して、捨てられてきた」

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