🔴「霊視する女子大生の禁忌録」、第2話 僻地の落人村

🔴「霊視する女子大生の禁忌録」、https://x.gd/HDGIY
💞民俗学調査で暴かれる血塗られた因習、首に咲く怨念の顔、血族で交わる村、その禁忌を直視しないで。
 第1話 人面瘡
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 第2話 僻地の落人村
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「この村は落人部落の末裔だと伺いました。今でも、外部との交流は少ないのでしょうか?」

 主人は箸を置き、安物の煙草に火をつけた。「そうだよ。平安の昔から、他所者とはあまり関わらん。村の家同士で結婚するのが当たり前さ。血が濃くなるのを避けるために、時々隣村から嫁を貰うこともあるが、基本は村内だ。佐藤家と斎藤家が交互に婚姻を繰り返してな、そうやってずっと繋いできたんだ」

 マアちゃんは背筋に冷たいものが走るのを感じた。曾祖母から聞いた「血の淀み」の話が脳裏をよぎる。閉鎖性が生む、倫理の崩壊。

「村の婚姻において、タブーのようなものはありますか?例えば……親族同士の結婚とか」

 主人は煙を吐き出し、隠す様子もなく答えた。「タブー?そんなもんはないよ。むしろ、家と土地を守るために必要なことさ。俺の祖父だって叔母と結婚した。子供も元気だ。都会の常識なんざ、この山の奥までは届かんよ」

 その夜、マアちゃんは布団の中でノートを広げたが、筆は進まなかった。窓の外で森の風が唸るたび、家鳴りが響く。曾祖母の血が、闇の中に蠢く無数の「影」を感じ取っていた。村全体が、幾世代にもわたる死者たちの霊気に塗り固められているようだった。



これは、かなり増量しまして、オリジナルよりも読み応えはある、でしょうが、読みづらくなったかもしれません。

🔴オリジナル「💯雪の残る湯宿」
 第3話 人面瘡
 https://x.gd/m5yPu
 第4話 僻地の落人村
 https://x.gd/kHVXb

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