🔴「聖園凛華の極端な日常」、第6話 純潔の向こう側

🔴「聖園凛華の極端な日常」、https://x.gd/DT3Wx
 友人に恋人を寝取られ、純潔の盾を壊したあの日、私は悪女として再生する。
 第6話 純潔の向こう側
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 梅雨の雨が窓ガラスを叩く六月、御茶ノ水の大学キャンパスは湿った空気に包まれていた。聖園凛華は講義室の後ろの席で、ノートを取る手を止め、ぼんやりと外を眺めていた。

 ショートカットの黒髪が耳にかかり、鋭い目つきは少し柔らかくなっていたが、近寄りがたいオーラはまだ残っていた。凛華の心の中では、翔の裏切りと明彦の優しさが交錯し、毎日のように嵐が吹き荒れていた。

 あのNTRの夜から、胸の痛みが消えない。恵美の笑顔が頭に浮かぶたび、吐き気がする。でも、明彦の声がそれを和らげてくれる。変わりたいのに、変われない。この葛藤が、凛華を苦しめ続けていた。

 純潔を守ることで自分を定義してきたのに、今はそれが枷のように感じる。恵美のように自由に愛を与えられたら、翔は離れなかったかも。嫉妬が、復讐心に変わり始めていた。あの女に勝ちたい。翔を取り戻したい。そして、明彦の優しさも失いたくない。

 二人とも、私のものに……。そんな貪欲な思いが、心の奥で芽生え始めていた。純潔を捨てたら、私は怪物になる?でも、怪物でもいい。孤独よりましだ。凛華は鏡の前で、自分の瞳を見つめ、決意を固めていた。変わるなら、徹底的に。誰も傷つけないよう、秘密を操って。

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