少し前に、香港の友人から教えてもらった話を、
今日ふと思い出しました。
香港には、80歳を迎えた今も活動を続けている伝説的な歌手がいて、
約2年前に、とても不思議で、そしてとても静かな一曲を発表したそうです。
その曲を、今日改めて聴いてみました。
想像していた以上に、胸に残る歌でした。
曲名は
『Dear Myself』
歌手:尹光(Wan Kwong)
この曲は広東語で歌われていて、
私は歌詞の理解に GROKによる翻訳を参考にしました。
細かいニュアンスまですべて汲み取れているとは言えませんが、
それでも十分に、想いは伝わってくると感じました。
この曲の何が特別かというと、
彼が AIで生成した「もう一人の自分(Wan K.)」とデュエットしているところです。
若い頃の声と、年を重ねた今の声。
二つの「自分」が向き合い、
五十年以上の歌手人生を、静かに振り返っていく構成になっています。
歌詞の中では、
大きな成功ばかりではなかったこと、
叶わなかった夢もあったこと、
それでも歌い続けてきた時間への感謝が、淡々と語られます。
特に印象に残ったのは、
「声が老いてしまったからこそ、歌う想いをAIに託す」
という発想でした。
『毎日夜通し、君の笑顔のために歌う
もう僕の声も古びてしまった
この使命を、AIに引き継いだよ』
(※歌詞は一部抜粋・意訳)
年を重ね、新しいものを拒むのではなく、
80歳になってもAIという技術を受け入れ、
それを「自分自身との対話」に使う。
長年、香港の草根文化を象徴するような、
ユーモアと庶民性に満ちた歌手が、
人生の儚さと、記憶の継承をこんな形で歌う。
本当に、すごいことだと思いました。
歌の内容をすべて書くことはできませんが、
MVと一緒に見ることで、
「これは別れの歌ではなく、引き継ぎの歌なんだ」と感じられる一曲です。
もし興味があれば、ぜひ一度、MVを見てみてください。
👉
https://www.youtube.com/watch?v=hDSft4Ah1Qw最近はAIという言葉が、
効率や自動化の文脈で語られることが多いですが、
この曲を聴いて、
「想いを残すためのAI」という使い方もあるのだなと、
少し考えさせられました。
今日は、そんな近況でした。