【第25話の振り返り】グリちゃんと晩秋の丘で
小菊の咲く季節、あの時に見かけたセグロアシナガバチのオスは、いったい何をしていたのだろう。巣もなく、仲間もいないこの時期に、電柱にしがみついていた姿がどこか切なく感じられた。もしかしたら、最後の陽を浴びていただけなのかもしれない。そう思うと、あの時の写真を見返すたびに、少し胸が締めつけられる。
さて、作中でも触れたが、係の方が教えてくれた「撮影ポイント」。普通なら素直に構図を狙うところなのだが、こちらは虫撮りライダー。どうしても花より虫を追ってしまう。おそらく周囲の人から見れば、花畑でしゃがみ込み、電柱にカメラを向けている姿は“虫撮り異常者”そのものだろう。でも、自分にとってはその瞬間が一番楽しい。そういう性分なのだから仕方がない。
そして、これからの季節は虫たちがどんどん少なくなっていく。投稿の間隔も、少しずつ伸びていくかもしれない。でも、だからこそ一枚一枚を大切に撮りたい。冬になっても、きっと何かを見つけてシャッターを切っていると思う。そんな気持ちで、これからも続けていけたらいいなと思う。
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