どうやって自分は空を飛んでいるんだろうと、乗っているものの正体を確認しようと思いましたが、それはとてつもなく大きく、少しごつごつとした感触、緑色の大きな鱗が真珠のように艶やかな光沢を放っているのが確認出来ましたが、前方は緑色のたてがみと、大きな角らしきものしか見えませんでした。その角に掴まりながら少年が言いました。
「気を付けて、ちゃんと捕まってないと落とされちゃうよ」
「アメちゃん、この乗り物は、なんなの?」
「龍だよ。人によっては龍神とも呼ぶけど」
「龍神……」
幸い、トトは龍神の正面を見ることはありませんでしたが、大きな牙と大きく裂けた口、鋭い眼光────もしトトがその姿を目にしていたら、きっと腰を抜かしていたことでしょう。
「だから、来ちゃダメだって言ったのに……君って子は……」
「アメちゃん……あなたは一体……」