シャッターを開けると、眩しい夏の外気が一斉に駆け込んできた。
ふてぶてしくて強引で、けれども悪気は感じられない、自分が面白そうだと思った場所に「絶対お前も面白いと思うから!」と一緒に行かせようとする、そんな感覚だった。
私は長年中にいて、そういう手合いが苦手だった。性格とか噛み合いとかじゃないと思う。多分、吸血鬼的な、あるいは嫌気性のバイ菌的な、そういう体質的なものだ。外気に触れるとシュワシュワ〜と爽やかサイダー的なノリで消失してしまう、そういうサガを持っている。
しかし、年を取ると会社の方では「年下に教えを」みたいな雰囲気が高まっていく。
そうなると、大きくは2つに分かれる。
趣味をはじめとした「生き方」を教えて、深みのある大人へというやり方と、
技術をはじめとした「やり方」を教えて、出来る大人へというやり方。
どっちが良いというものではなく、これもまた適性の話になる。ナメクジ体質の私は後者一択だ。
どちらを選ぶにせよ、自分の通った道を「面白いから!」とオススメすることになるわけだが、これがまあ簡単ではない。
こういう活動をしている方は共感いただけると信じているが、知らない人にとっては「怪しいツボ」同然なのである。
どんなものでも学ぶにあたって、一定の時間とお金、そしてストレスが存在する。
お金は無料のやつを選べば何とかなるでしょという人もいるが、お金は時間やストレスと交換になる。
お金をケチるとどちらか、あるいは両方をより多く支払うことになるのが、世の道理だ。
この煩雑さこそが、そうそう人が自分の興味分野以外に目を向けない理由になる。部屋に馴染みの物が置かれているのに、更にツボをわざわざ買ってやる理由はない。
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怪しいツボをさも効果があるように伝える。
やってみれば分かる、買ってみれば分かる、と。有名な〇〇さんもやってるし、私は現にそれでめちゃくちゃ人生変わったと。
最初こそは宣伝文句や構成などを考えていたりもしたのだが、そこまで練ったやつがスルーされるのが苦痛すぎてやめた。
これはもう、自分が心から面白いと感じたコンテンツを掘り下げるしかないと思った。
面白そうに話す人の話が(細かい内容が分からずとも)そそられるように、多分、強引さというか、ロジカルとは別のラフさがいる。
こまけーことはともかく、こりゃあ面白えぞ〜、飛ぶぞ〜、といった感じだ。
今眺めている、外気のような、そういうパッションが、人を「良い天気だな」と外へ引っ張り出すのだ。