今回描いたのは、戦争でも革命でもない、
“管理”という名のもとで行われる選別です。
銃声も怒号もありません。
ただ、規定が更新され、
優先度が下げられ、
「対象」から外れていく人が増えていく。
医師として命を救おうとした玲司。
AIの判断に違和感を覚え始めた紗世。
そして、目の前で奪われた命に膝をつく柚月。
誰も極端な思想を持っていません。
誰も狂っていません。
それでも、世界は確実に冷たい方向へ進んでいく。
これは“悪意の物語”ではなく、
合理性が人を追い詰めていく物語です。
次話から、管理はさらに進みます。
叫びは上がらず、気づいた時には戻れない。
――そんな段階に、街は入りました。