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【かわいいもの】“えらいねぇ。いい子だねぇ。”




今朝(10月15日)のニュースで、高知のゆず農家に導入された
四足歩行ロボットの映像を見ました。

果実の収穫は重労働とのことで、
そのロボットは、収穫したゆずを背中に乗せて、
凸凹の山坂を器用に上り下りしていました。

その姿が、なんだかとても平和で、
心の奥がじんわりと温かくなりました。


もしかしたら、今この世界のどこかでは、
戦場で爆弾を抱えて敵地へ向かうロボットもいるのかもしれません。

――けれど、これは違う。
“戦場ではなく、畑で収穫を手伝うロボット”。
それだけで、未来が少しやさしく見えたのです。



見るからに“ロボット”として働く、もっとも身近な存在といえば、
やっぱり“猫ちゃんの配膳ロボット”。

わたしが初めて“猫ちゃんロボット”に出会ったのは、
数年前のお蕎麦屋さんでした。


まだ珍しかった頃で、近くの席の年配のご夫婦が、
その子の動きをやさしく見つめていました。

奥様は、ベラちゃんが通るたびに、
「えらいねぇ。いい子だねぇ。」と目を細めて声をかけていたんです。

年齢を重ねるほど、技術の進歩に距離を感じる人もいるのに、
その方は、まるで孫やひ孫を見るように、
その働く姿にあたたかな笑みを向けていました。

その光景が、なぜかずっと心に残っています。


ファミレスで聞こえる
「お食事、楽しんでくださいにゃん!」という声を耳にすると、
今でもあの奥様の笑顔を思い出します。



実際、あの猫ちゃんはとってもかわいくて、
自分の席にお食事を運んできてくれることを、
こんなに大人になってしまったわたしでも
毎回ちょっと楽しみにしてしまいます。

……でも、席によっては店員さんの手配膳だったりして、
ちょっと残念。(子どもか笑)



調べてみると、あの猫ちゃんロボットは
**「ベラボット(BellaBot)」**という名前で、
開発元の中国企業 Pudu Robotics が名付けたそうです。

“かわいい(Bella)”+“ロボット(Robot)”の造語なんですって。

へぇ、ベラちゃんっていうんだ。
ベラといえば、妖怪人間??
……あれ? ダリの奥さんってベラじゃなかったっけ?
(調べる)……あ、ガラでしたね。笑



それにしても、あのベラちゃん。
なんと“いい子いい子”したら、お返事してくれるらしいんです!
「くすぐったいにゃ〜」とか言うらしいんですよ!

しかも、あんまりしつこくすると
「仕事してるから!」と怒るとか……。

うーん。
これはもう、会いに行って確かめるしかありませんね。

次にベラちゃんを見かけたら、
そっと“いい子いい子”してみようと思います。

今日もベラちゃんは、あちこちのお店で、
「お食事 楽しんでくださいにゃん!」と声をかけながら、
誰かの笑顔を運んでいる。
ささくれた心にも、その一言が寄り添ってくれているかもしれない。
その姿が、世界のやさしさの証みたいに感じました。



ロボットたちにも、
どうかやさしく幸せな世界でありますように。

🍋

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