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三年前のログを掘ったら、俺が嫁に叱られていた

『ねえ【リオン】、さっきから思ってたんだけど』

『なんだ』

『盾なのに、なんで一番HP減ってるの?』

『前に立ってるからだろ』

『そうじゃなくて。私の回復、届いてる?』

『届いてる。届いてるうちに次の敵に行ってる』

『それ届いてないのと同じだよ!?』

 言われてみればその通りである。
 当時の俺は、盾職とは黙って殴られる役だと本気で思っていた。

『いい? 【リオン】が倒れたら、そのあと私ひとりになるんだよ』

『そうなるな』

『魔導神官がひとりになって、何ができると思う?』

『……逃げる』

『分かってるならなんで前に出るの!?』

 画面の向こうで本気で怒っていたらしい。
 叱られている自覚がまったくなかったあたり、我ながら救えない。

『分かった。無茶はしない』

『ほんとに?』

『ああ』

『じゃあ、あと十匹くらい狩っちゃお!』

『さっき無茶するなって言ったばかりだろ』

 三年前の俺は、たぶんここで笑っている。
 深夜二時のログの終わりは、いつもこういう形をしていた。

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