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作者としてのスタンスについて

どうも無気力なすびです(。・ω・)ノ゙ コンチャ
タイトルにもある通り、今回は作者としてのスタンスを語らせて下さい。

X(旧Twitter)なんかを眺めてますと、『ランキングに載るには』や『書籍化するには』等を前提とした創作論や議論等を度々目にします。
また、それ等を前提にした話もチラホラ見かけます。
そんな話が盛り上がるのは創作界隈が盛り上がっている証であり、とても良い傾向でもあると言えるでしょう。

しかし、反対にこんな話も聞きます。
『力を入れた自信作が読まれない』
『売れ筋狙ったのに選考過程で落ちた』
『書籍化したのに1,2巻で打ち切られた』
『編集者と上手く行かなくて不幸な結果に終わった』
『原作は良かったのに漫画化もしくはアニメ化で酷い出来にされた』
よく聞く話ですよね☆

売れ筋や読者受けを狙って努力しても、成功を手にするのはほんの一握り。
もちろん売れ筋を狙うのは【大衆に受け容れられる面白さ】を追求することになるため間違いではありません。
ですが今の時代、売れ筋を狙うにはあまりにも競合相手が多すぎます。
今やプロですらWeb入りし、出版社の公募で数多のライバルと張り合わなければいけません。

そんなわけで、敢えて僕は聞きましょう。
・あなたが思っている【大衆】って、誰ですか?
・Webで受けたからって書籍として販売した際、あなたの創作形式は書籍として売れる形式に当てはまっていますか?
・仮に成功した所で、世の中の眼が漫画やアニメに向きがちな環境下で得た成功で本当に満足ですか?
スミマセン、少し意地悪が過ぎましたかね(^^;)

とは言え、これ等の疑問は作家として頭に留めておくべき事柄だと僕は感じています。
なので、ここからは僕の小説を書く者としての在り方を残しておきましょう。

「売れる駄作より売れない名作を創れ」
これが常日頃から僕が自分自身に言い聞かせている言葉です。

将来を考えた際、エンタメコンテンツはそのほとんどがAIに取って変わられるでしょう。
音楽、歌、イラスト、アニメ、漫画、小説……
今は僅かな粗が見えていても、未来では必ず人類よりも早く、確実で、面白いものがAIによって量産されます。
言わばエンタメのチェーン店、または工業化です。

つまり、これからは商業作品を出したいのであれば創作のいろはをAIに徹底的に叩き込み、自分の考えた設定を読み込ませてそれを出力させれば良いのです。

さて、こうした未来の作品がどれだけ面白いものだとしても、あなたはこういったプロセスで生み出された作品を名作と言えますか?
少なくとも僕にとってはただの手抜き作品だと思います。
だからこれからは「売れる駄作より売れない名作」を作れば良いのです。

では「売れない名作」の条件とは何なのでしょうか。
これは結構簡単です。
①作者自身が作品の出来に満足していること。
②公開してもあまり注目されないもの。
以上の二点が揃っていれば売れない名作と言って良いでしょう。

予め言っておきますが、読まれようとするなとは言っておりません。
読まれる事は作者にとっても、作品にとっても大切なことです。

僕が言っておきたいのは、「読まれるために創作論に振り回されるな。何故なら自分の軸が歪み、当たり障りの無い駄作に落ちぶれてしまうから」ということです。

何故そう言えるのか?
それは過去に出会ったとある作家さんの作品を読んだ時に、ぼくは痛いほどそれを思い知ったからです。

その作品は、お世辞にも小説の作法に則って書いているとは言えない代物でした。
ですが作者様のその作品に対する情熱、愛がふんだんに盛り込まれていて、独特な文章構成やストーリーのテンポにどんどんと呑み込まれていくような作品でした。
その作品にはちゃんと作者の色、個性が反映されていたのです。

そんな情熱的で面白い作品なのに、僕が出会った当時はあまり読まれていませんでした。
ですが今になってようやくその作品は、ジワジワと評価を上げていっています。

正にこれこそが、売れない名作なのです。
創作論をガン無視した、誰にも興味を持たれていないかったその作品は、作者の情熱とちゃんとした面白い物語があったからこそ、数年越しに読者を獲得し続けていってるのです。

なので読まれないからと悩んでいる方は、安心して下さい。
自作を読み返してみてちゃんと面白いと感じられれば、それは上手く行っている証なのです。

それでは、ここまで読んでくださった酔狂なアナタが大好きです。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

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