「塗るだけです。」を含む小説

石頻炎を患っている主人公「僕」は幼少期から母に民間療法を施されるが そのどれもが効かず苦しみの渦中にいた

新しい星を創るため、子どもたちはそれぞれの「色」を集めていた。 少年・帳《とばり》が集めるのは、無数の青。 隣の席の少女・宮《みや》は、禁じられた運河を越え、彗星を捕らえて虹色の…

ある朝目覚めると世界がモノクロになっていた。影響がない人もいる中で、主人公と誰かが元の世界を知っている。なぜ色が消えたのか、そして元の世界に戻す方法は？

低収入で冴えない独身男・山岡は、ある朝、見知らぬ女が自宅にいることに気づく。 女の名は花子。口ぶりも着物も江戸時代の花魁そのもの——しかも「気づいたらここにいたでありんす」と言う…

「赤い部屋」 ―6年前、一人の男がここで死んだ。 死因はナイフで心臓を一刺し。 血が壁と床に。 幾度、何か月、清掃しても血痕は消えないらしい。 だから、そこの大家は部屋を赤く塗る…

　外を歩けばあらゆる危険がつきものだ。感染症はもちろん、弾丸や棍棒も飛んでくる。限りある資源、服や水や肉を得るためだ。命は誰もが等しく1つだが、金があればリスクを外注できる。 　…

日常の風景にしみ込む「生乾き」の違和感。 パンにバターを塗る朝、昨夜の足跡、結露した缶コーヒー――すべてがまだ“乾いていない”。 その理由に気づいたとき、主人公はもう後戻りできな…

「あんたなんか、かわいいって言っちゃいけない顔してる」 小学4年生の時、クラスメイトから投げつけられた言葉が、蒼月ひよりの心に深い傷を残していた。それ以来、鏡を見ることも、…

新潟にきてからの短歌

一軍女子たちが主人公である「山本」に嘘告白をしようとジャンケンをしている現場に出くわす。カーストの頂点「鈴木」がジャンケンに負け「山本」に告白することになった。すべての事情を知っ…

夫婦の歌です。 よろしくお願いします。 2025.6.28 一部修正しました。

　左手の薬指は、結婚指輪を嵌める指。これからは、死ぬまでずっと空っぽになる指。

少し古い時代の物語。 好奇心の強いエカテリーナは、十年前に設立されたばかりの女学校にてある生徒に出会う。 友人のイリーナが目を回すような高位にありながら、奇行ともとれる発言をする…

都心から少し外れたベッドタウン。会社員の夫とパートの妻、一人娘、同居の夫の両親。 ありふれた、何処にでもある、本当にありふれた普通の家庭のはずだった。 ほんの少し前までは。

売れない絵描きクマリは、買えない絵の具を空想の上で使っていた。絵の具を混ぜたところを想像し、その色を頭の中でキャンパスに塗るのだ。頭の中の絵の具は何よりも鮮やかでクマリの心を慰め…

お題で執筆!! 短編創作フェス　第3回『つま先』の作品です！(◍´꒳`)b ✧••┈┈┈┈┈┈••✧ 【あらすじ】 ASMR形式の小説です。女子から話しかけられている男子目線で…

タイトルとキャッチの通り。 ※お題で執筆!! 短編創作フェス「つま先」参加作 ※タイトルは頂きものです

夏休み中の登校日、美術部員の開人はクラスメートのギャル、輝莉に「ペディキュアを塗ってほしい」と頼まれた。二人の関係はその後も続き……。 カクヨムコン10短編創作フェスに参加して…