もしも世界から色が消えたら?

あちゃ☆

プロローグ

もとは、綺麗な世界だった。日が変わるにつれ、色が消えていった。私は色を付けている。けど、他の友達は何してんだこいつって言う目で見られている。せっかくモノクロからカラフルにしてやっているのにだ。いっそのこと色落としてやろうか?と思うくらいすごくムカつく。次々と旅行をして、色を付ける。本当はあおい綺麗な外国人の目も色がなくなっていておかしくなってくる。流石に人に色を付けることは難しい。脳みそ、肝臓、心臓、筋肉、骨、眼球まで色が落ちているのだ。緊急手術です!とか言いながら、人の体に色を付けるなんてバカバカしい。いっそのこと色を付ける病院まで作ってやりたい。もし作ったら猫の色だって自由自在。私が色付けたら周りの目に見えるのは新しい種類。ライオンだってレインボーにしたら相手には新しいライオンの種類に見える。新しい色をインストールされる。もちろん私だってそう。周りの人・誰かが色を落としている。そして私の目の前だけ色がついていない。私の目がおかしいだけなのか、周りの皆の頭まで色を落とされたかもしれないし。私の目がおかしいのはありえない。だってほんとに世界は白黒なんだもん。さぁ今日は何処に行って色を付けようか?

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