「叙述ミステリ」を含む小説

捜査一課長の机に並ぶ三つの錠剤。 二つは胃薬、一つは毒。 法では裁けない“完全犯罪の殺人者”を前に、彼は自分自身をも巻き込む賭けに出る。 容器に自らの胃薬を混ぜ、四つになった錠…

　死にたがりの青年子爵の死の謎に、時間を巻き戻す能力を持った死神が挑む。 　時は1922年、大正時代。ある冬の朝、軽井沢の別荘に滞在中の銀行家・東條善麿の元に死神が訪れ、お前を…

幼馴染のあかりを失った律（リツ）。 それでも、学校は始まり、日常は続いていく。 彼女の恋人だったクラスメイトの絢斗（ケント）と、少しずつ言葉を交わしながら、 律の中にある「あの…

三年生の夏、桜は突然いなくなった。 残された三人――柊二、蓮、楓太は、 それぞれ“自分のせいだ”という後悔を胸に、 止まった時間の中でもがき続けていた。 数年後に集まった三人は…

『十一月の事件』：大学生の松屋は知り合いの女子高生・里納津子と佐村いずみの二人を連れて、自校の学園祭を訪れた。落研ならぬ笑研の発表会を一通り観覧した後、コピー室にて傷害事件が発生…

とある体験談。興味本位で訪れたら、洒落にならないことに。でも、ホントに怖いのはじわじわとそれを受け入れて、さらに踏み込んでいることに気が付かないことなんです。 構成 全１４話 …

※始めのエピソードに合わせてジャンルは「現代ドラマ」を選択していますが、各エピソードごとにジャンルが異なります。 お好みのジャンルがあれば幸いです。 第１話　『イイコト』(現代…

およそ三十一音で叙述トリックを仕掛けられるかどうか、やってみた。

顔も知らない祖父が亡くなったことで、空き家となった母親の実家がある田舎の町へと引っ越すことになったヨルたち。 知り合いのいない町で出来た一人の友人。 その友人と共に進学した先の高…

食事を終えて尚、何処か満たされたない気持ちを抱えたまま、普段訪れているバーへ。其処で出会ったのは国境の街から来たという髭面の紳士。彼が語る秘密の話とは何なのか…？僅かな違和感から…

1980年代～2010年代まで日本のミステリ小説界でブームを巻き起こした「叙述トリック」とは一体何だったのか。その起源と系譜をたどろうとする文章です。 【！！！　注意　！！！】…

元々は『スルタンのゲーム』というゲームの二次創作として書き始めたのですが、捏ねている内に全然関係なくなってきたので一次創作として放流します。 全体的なノリはテッド・チャン「商人と…

Q大ミステリ研究会部員の松本勇次郎と原口雲雀は，社会人サークル「ミステリ同人F」との合同での缶詰合宿に参加することに。同人F側の主催者である一ノ瀬大悟の招きで明治期に建てられた洋…

ー時折見る夢に出てくるアイツのことがすごく気になる橋本（中学二年生）。アイツは天才だ。アイツをギャフンと言わせたい。そんな気持ちからアイツのことを分析し始める。アイツにはきっと隠…

※7月30日～毎朝7時更新 　横浜市尋常区に住む普通の高校生、鹿谷天馬には秘密があった。それは、三日前にある少女を『保護』していたことだ。これは世間的には誘拐と呼ばれるものだった…

※投じた賞の名称からもお察しの通り、本作は前世紀に創元推理短編賞に投稿するもあえなく敗退したものです。 ※限定コンテンツとして近況ノートの方に上げていましたが、ちょうどよい機会…

　心理サスペンス作品 　東京丸の内、ビルの谷間で男が死んだ。 　監視モニターがあらゆる場所に設置された歩道上、つまり屋外でありながら密室である。 　モニターの死角で刺殺された倉…

ある日、叙述トリックは詐欺であるという訴訟がされる。 叙述トリックを作風とするミステリ作家”アリス”は―

テレビからネットへの変遷期。 とある有名動画クリエイターが起こした〝ひき逃げ事件〟は特定厨による苛烈な追求のもと、殺害予告や放火被害、ついには加害者宅一家心中で幕を閉じた。 そ…

占いをこよなく愛する柴剣太郎はある日、幼馴染の山根小冬が購買で何か揉めているところを目撃する。 どうやらお気に入りのパンが販売中止になったようで……？ その日の放課後、剣太郎は先…