ブロマンス×ミステリ、かつ密室というところだけでも魅力満載ですが…そこにループ要素が加わった読み応えのある作品でした!
そして死神と子爵のバディも見たことのないようなコンビで、読むほどに二人の関係性にワクワクが止まりませんでした。
自分が生まれ変わるために子爵を殺すのが「俺」の役目。あらすじにもありますが、子爵は死神が彼を黄泉に連れていく1日前に死んでしまいます。死神には時間を越える能力が備わっているため、子爵が死ぬ当日の朝に舞い戻るのですが…
最初の章だけでも謎が謎を呼び、物語に引き込まれました。一体子爵を殺しているのは誰なのか?自分が黄泉に連れていくために、彼の死の謎を解き明かそうとするこの矛盾のような不可思議な関係性がより物語を重厚にしてくれました。登場人物たちも誰もが怪しく、ループものでありながらミステリの形を壊さず最後まで謎を追わせてくれます。
特に死神と子爵の、奪う奪われるという関係性が、守る守られるという関係性にもなっているところに特別な絆を感じました。
トリックや構成だけでなく、彼ら二人の絆を追うのも楽しく、大満足なミステリでした。
バディものミステリ好きな方には特に刺さる物語ですし、作者様もたくさんの推理小説にインスピレーションを受けてきたとおっしゃっていたので、ミステリ好きな同志の読者も引き込まれるお話しだと思います!ぜひ読んでいただきたいです!