「児童文学ファンタジー」を含む小説

こちらの作品は、もう随分前になりますが、学生時代に宮沢賢治童話コンテストへ応募した物です。 残念ながら入賞には至りませんでしたが、最終選考ノミネート作品に選ばれました。 せっ…

わたくしの名前はマリー。 お願いごとを叶えてもらうためにビスケットを置いておいたら、精霊ではなくて竜が来てしまったの！ オレサマは偉いんだぞ、なんて自信満々に言うけれど、わたくし…

春のはじまり、ユミはお気に入りのホームズ帽をかぶって、 相棒の猫・エリと小さな探検に出かける。 冒険小説にあこがれて始めた“探偵ごっこ”のつもりだったが、 思いがけない「拾いもの…

「猫が治める国？そんな所があるのかい？」 主人公は猫！登場キャラクターもほぼ全て猫の冒険ファンタジー！ 外で暮らす野良猫のまさは、ある日人間に捕まってしまいます。そこで出会った猫…

手を伸ばして助けてくれる大人は俺の周りにはいなかった。 俺はいつのまにか大人になっていた。 サンタクロースと泥棒の話。 かつて子供だったすべての大人たちへ……

詩と物語のあわいを旅する 8歳の少年の目で森と夜と命の記憶を辿ります。 月明かりと風の音、動物や見えないもの、消えゆく者の声… 僕にとって書くことは命を捧げること。 誰か…

ここはすこーし不思議な、魔法が使える世界。 「このままじゃ、ダメな気がする」 優しいけど引っ込み思案な女の子、マリンが抱える違和感は、『未来の記憶』を思い出し、確信へ変わっていく…

来年中学生になる「僕」はしがらみまみれの現実に憂鬱だった。ある日大好きな幻想の世界に浸るため図書館で本を読んでいたが、タイトルも著者名も書かれていない一冊の本を見つける。そこには…

グレーのスーツに身を包む、静かな初雪書記スノットさん。 彼の仕事はじめは、毎年、初雪の日に訪れる――。 雪の街の銀行、こおり小人たち、氷シャケ、白竜。 そして、まだ息の生まれて…

ぬいぐるみのマンデーくんはオフィスでの販売の〝みほん〟にされてしまう。新品のぬいが次々に売れてゆくなか、マンデーくんは次第に見た目がくたびれてゆく。愛されたいと願うマンデーくんだ…

小学生の秀、拓郎、鳴の三人は夏休みを利用してとある地方の田舎に住む秀の祖父母のもとで過ごしていました。都会育ちの彼らにとって豊かな自然に恵まれた環境はとても魅力的なものでしたが、…

「なら、あなたは“信じる”ということを、何をもってして証するのですか」 かつて、大陸には竜と人がいた。 大気を統べ、天候を支配する天空の覇者――竜。 竜の声を聴き、竜と契約し…

こちらは、自分の娘のために書いた、児童文学作品です。 子どもでも楽しめるストーリーを意識して書いておりますので、童心に戻って読んでいただけると有り難いです！

十月の夜、街を照らすランタンの灯。 小学三年生のカイが出会ったのは、かぼちゃランタンをつけた不思議な「ハロウィン電車」でした。 その名も“ハロウィン延伸線”。 乗る人の“想い”…

南の果て、氷の大地に住むペンギンのピピは、泳ぐのが得意な小さな冒険家。 でも、ずっと夢見ていました――「いつか空をとびたい」と。 そんなある日、海をわたって迷い込んだのは、地上…

口内炎でジュースがしみるユウゴくん。 いつもの帰り道、公園の古い自動販売機の前で出会ったのは、 “ボタンのおじいさん”と呼ばれるふしぎな人でした。 すすめられて押したのは――少…

夜の図書館で、少女と古いトランプが出会う――。 亡きおばあちゃんとの思い出を胸に、リナちゃんは今日も月明かりの下でカードを並べます。 そしてある夜、ハートのクイーンが赤いリボンを…

夜の山あいにある、知る人ぞ知る名湯「おでんのゆ」。 だいこんさん、たまごさん、こんにゃくさん、がんもどきさん―― そこへ新入りのちくわぶくんがやってきます。 じんわり、ゆっくり…

朝からぽつぽつと降り続く雨。 竹林の奥の動物園で、パンダのリンリンは少し退屈そうに空を見上げていました。 ガラスの向こうには、遠足が中止になってしまった女の子。 二人の指がガラ…

朝のホームに響くベルの音。 「今日は“鉄道の日”。」 母と少年は、かつて父と乗った電車に再び乗りこみます。 ゆれる車窓、やわらかな光、そしてトンネルの中で出会った懐かしい笑顔。…