「不思議 じんわり」を含む小説

【カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト 中間選考突破作】 『静かに始まる物語が、好きな方へ。 　悲しみごと、打ち直す──女鍛冶師の芯は、鋼のようにあたたかい』 　人…

「またあの人、ギョーザの食材を買ってる……」 小さくて古いスーパー・フレッシュつつじでレジを担当している三枝は最近、やたらとギョーザの材料ばかりを買う常連のおばあさんが気になって…

現代社会に馴染めず、職を転々とする私。 休職の最中、将来の不安すら感じなくなってきた頃、 さまよう私は、ある不思議な体験をしてーーー。

皆さん、はじめましてっ！ わたしの名前は――犬神 愛衣（いぬがみ あい）と申します。 （しっぽ、ぶんっ……あの、ちょっとだけ緊張してます……っ） ふわっふわのしっぽと、金色の髪が…

事故で命を落とした青年が目覚めたのは、真っ白な世界と不思議な扉――そこには、ちょっとおちゃめな天使が待っていた。 手にしたのは「徳ポイント」という不思議な力。現世の人に小さな幸…

つい現実をゲームっぽく実況してしまう会社員、徳田権蔵（ゴンゾー／28）。 帰省中の夏祭りで、突然――“ミッション発生”。 指令はただ一つ、「金魚を一匹すくおう！」 言われるまま…

代わりが見つかれば、私はモドレル・・・でも、どこへ？ もう現実が分からなくなってしまう怖さ。 “偶然のようで必然”、そして静かに始まる”異物感”──。

　仕事に疲れた葛城命は、うっかり電車で寝過ごして奥多摩へ行ってしまう。 　駅前で出会った不思議な小狐に導かれ、古民家へと招かれる。そこには妖狐の永久が眠っていて、命にとある提案を…

【石はささやくシリーズ第1弾】 私が講師を務めるパワーストーンデザイナー養成講座で扱う36種類の石たちの物語。 第1弾は虹の7色をテーマにした連作短編集です。 🔴第1話「赤い…

タイトルはいかにもですが、“怖くないホラー”を目指しました。 深夜、バイクの音とともに現れる幽霊ライダー。 亡き兄の手帳に導かれ、女子高生・結は不思議な「配達」を請け負うことに…

名もなき主人公と、不思議で個性的な植物たちの1話完結・オムニバス短編集。 笑ったり、ちょっと泣いたり、背筋がゾクッとしたり。 ちょっとやかましい、ちいさなドラマをお楽しみください。

これは、ひと夏の“ちいさな”大冒険の物語。 小学五年生の結城なつみは、亡き姉とともに遊んだ「勇者ごっこ」を引き継ぐように、ひそかに心に決めていた。 けれど、冒険の一歩がなかなか…

　ある事情からふるさとの村にいられなくなったボタン。 　村の婆ばの紹介で、大きな城下町にある『口入屋ササメ』を訪ねます。 　ボタンが抱える事情とは？ 　ササメがボタンに用意してく…

　「誰そ彼時になったら、あの四つ辻に行ってみなせぇ」 　妻を失って気落ちする喜助。気がつけば、息子の利助は声を出せなくなっていました。 　なんとかしなくては、と焦る喜助が出会った…

男手一つで育てられた結鶴（ゆづる）は、父親の急死により祖母の家へと向かっていた。 しかし、家族である猫のましろと乗っていた電車で、いきなり視界が横転する。 目覚めた場所は、不…

不慮の出来事でちょっぴりおかしな霊体になってしまった女子大生・葵（あおい）。そんな彼女に課せられたのは、人間の日常に潜む「コユカシ」――かわいくて、どこか切なくて、時にシュールな…

パパ！ゾウさんに餌あげたい！」 「ダメだ！なぜならパパは金がない！」 そんな会話と笑い声が響く、夏のひととき。 でもパパは、ずっと一緒にいるわけじゃない。 来年の夏もまた会える…

未だ言にあらず――それは、未だ言葉としてなかった物事に宛がわれた言葉の未《いま》だ。 それを『未言』という概念で産み出していったのが、未言屋店主です。 その未言屋店主の思い描い…

大体2000～3000文字の短編集。

「今からキミを、この部屋に軟禁する！」 五十嵐紫鶴の守護霊であるユカリは、ある日突然、そう宣言した。窓も玄関も不思議な力によって開けられなくなっており、スマホも使えない。こうして…