概要
命は時間だ。削って燃やして接続して、そうしてまた誰かに繋いでいく
男手一つで育てられた結鶴(ゆづる)は、父親の急死により祖母の家へと向かっていた。
しかし、家族である猫のましろと乗っていた電車で、いきなり視界が横転する。
目覚めた場所は、不思議な駅のプラットホーム。
ましろが居なくなったことに気づき慌てる結鶴に、ましろを抱えた少女──恵子(けいこ)が声をかけてくる。
安堵したのも束の間、結鶴は空から降ってきた謎の青年と出会う。
案内役だと名乗る青年は、結鶴たちに残りの寿命が記載されたチケットを手渡してきた。
曰く、数字が1以上の者は現世へ戻れるが、0の者はあの世逝きとなるらしい。
幸いなことに、結鶴とましろのチケットには数字が残っていた。
現世行きの扉へ向かう結鶴だが、扉を通る直前、恵子にチケットを奪われてしまう。
残されたのは、恵子が捨てた0の
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- ★★★ Excellent!!!命を繋いでゆく物語。生死の葛藤、歩み、終わり、美しさを精緻に綴る。
誰しもが直面する恐怖。
命の終わり。
しかし、この物語のキャラクターたちの命は、彼ら「ヒーロー」たちによって脈々と繋がっているのだ。
生きる葛藤。
死への恐怖。
感情というものを複雑に抱いてしまう生き物「人間」として、共感せずにはいられない物語。
全てのキャラクターたちが、全ての人々が、我々の命が、美しく思える。
美しいと思わずにはいられない。
そう思わせてくれる作品です。
同じ物書きとして、こんなにも「命」を熱烈に、残酷に、美しく描ける物語は私には到底書けないと思いました。
感服いたしました。
この物語を生み出してくださった作者様に、心から感謝申し上げます。
素晴らしい作品。
たくさん…続きを読む