「#ゴシック小説」を含む小説

かつて、私は誰かの名を忘れた。 古書『Liber Nautarum Obscurorum』の余白に記された謎の名「Stella Maris（海の星）」。その導きに従い、私は海図に…

　閏井（うるい）賢治と宇留井（うるい）健一は血族ではなかったが、瓜二つの美少年であった。道行く人が振り返るほどの美形であった上、鏡に映したようにそっくりであったので、いつも多くの…

2000年、クリスマス・イブのニューヨーク。 私立探偵ベンジャミン・ハスラーのもとに届いた一通の謎の文書と写真 その写真に写されていたアルファベットの大文字──「G.」 それをき…

電撃大賞の応募作品になります。一緒に結果を見守ってくれると嬉しいです。 【あらすじ】 　辺境のアヴァロン村で生贄に選ばれた少女イリスは、夜族の眷属であるルシファードに救われる。…

『すべては欲望から始まり、欲望が尽きるとき、全てが終わる』 「神」とは本当に神なのか？ 連載作品 ゴシック美学に彩られた深淵な物語 （ジャンルは曖昧ですが、そこが面白い） 拙作…

「異世界転生」「チート」「悪役令嬢」「パーティ追放」……現代のそれらと同じように、一七六四年にその嚆矢となる作品が発表されると、十八世紀末に大流行し、しかし十九世紀に入ってからは…

【電撃小説大賞　第31回一次通過『蛇霊記』の発展強化作】 【カクヨムコン10 最終選考『白花ノ剣　-三毒の魔女と蒼き欲望-』同ユニバース作品】 和風伝奇×ゴシックホラー×ボーイ…

こちらの作品の完成版を『第32回電撃大賞』に応募致しました。 なので、こちらの連載をストップさせて頂きます。 改編版【呪われし生贄と封魔の聖堂】をご覧ください。 　こちらは企…

孤独なシスター、サーリャ。 その美しい外見と穏やかな振る舞いは、教会の信徒たちに深い安心感を与えていたが、誰も彼女の真の姿を知らない。 サーリャは人知れず影を払う「守護者」として…

世界大戦の真っただ中、秘密研究をしていた二人の博士が、帰国してきて、農村に隠れて研究をしていた。それは、かつての、ゴシック小説と言われた、「吸血鬼ドラキュラ」、「オオカミ男」の話…

【第９回角川文庫キャラクター小説大賞　最終選考作品】 人よりも高い知能と技術を持つ魔物と、病により50年ほどしか生きられない人間が共存する世界。 貧民街の旧市街に、住民の心に灯…

　幻灯書庫。それは世界と世界の狭間に存在する、数多の世界書や文化書を保管している巨大書庫である。 　ある日、書庫の設立者こと魔女アルシャ・リィは、書を愛する者ならば誰もが出入り可…

ここではないどこかへ 自分が帰るべき場所へ 逢魔が時に起こる不思議な話

ディータ・アッカーソンは呪われた絵描きである。彼が生前に発表した唯一の作品。題名すら持たない、美しくも不気味な絵。その絵を買った持ち主は次々に病を患い、例外なく命を落としていった…