「怪談ホラー」を含む小説

「散らない桜がある——」 そう聞いて取材に訪れた新聞記者が、村の“真実”に触れたとき、運命の歯車は静かに回り始めた。 山間の集落・神埼村に伝わる“花守りの伝説”。 毎年満開を迎え…

静かな春の山で出会ったのは、ひとりの老婆。 彼女が口にしたのは、奇妙な言葉だった。 ──「この山は、入った数と出た数。合わんと、いけんのよ」 冗談のつもりで聞き流したはずだっ…

「異人」という存在をご存知でしょうか。その存在についての考察、メモ、日記。そしてその後に何が起こったのか。友人の依頼で、その全てをまとめて世に出すことになりました。 【注意喚起…

2ちゃんねる発の怪談を小説風に書いてみました。小説の文章だからこそ感じる、静かな恐怖を味わってみてください。

妖怪異調査部。 この世、あの世、その世、その三世界の均衡を保つ最も重要な役割を持つその課には、誰もが知り、誰もが知らない物語を持つ怪異が集まる部隊がある。

TRPG、怪談白物語をプレイするために書き下ろしたシナリオです。 せっかく書いたものを眠らせておくのはもったいないので、いろんな方に使ってもらえたらいいなと思い公開いたします。 …

この世にある怪異の99.9%は科学で証明できる。 だが、残りの0.1%は悪意を孕んだ本物の怪異だ。

霊感なし。特殊能力なし。霊能力者へのコネもなし。 ただのオカルト好きな主人公、城里裕真。 祖父の書斎で見付けたとある古いノート。 そこに書かれた、覚えのない自分の名前。 覚えの…

怪異絡みの依頼を請け負う羽目になりがちな三十路の貧乏探偵。 唯一頼れる相棒は、どこか古風な祓い屋の女子高生。 今回の依頼は、失踪したOLが残した「日記」。 調べていた彼女の恋人…

拙著『現代狸風説考(げんだいたぬきふうせつこう)──人と異界のあいだに棲むもの』から、現代日本の各地で囁かれる化け狸さんたちのお話をよりぬきました。 『現代狸風説考』では、これ…

ゾクリとする余韻が残る、1話数分のショートホラー集。 日常の裏側に潜む、ささやかな恐怖をお楽しみください。 2、3分ですぐに読めるショートホラーです。興味を持たれましたら、…

2021年に執筆したものです。別サイトに掲載していましたがこちらに活動を移しました。匿名八十六番と申します。よろしくお願いいたします。

ロングコートにマスクの女が、北参道のアパートから副都心線で渋谷に向かう――ハロウィンの晩の怪異譚 練習作：お題「ハロウィン」

紅梅の家—— その家を選んだのは、ほんの気まぐれだった。 古びた柱、静かな庭、そして満開の紅梅の木。 ――けれど、あの木は“見ていた”。 私を、あなたを、ここに来たすべての人…

歪んだ現実の狭間に佇む、“恐怪堂”という古びた書店。 扉を開いたその瞬間から、あなたの影に“それ”は忍び寄る。 都市伝説、呪い、怪異、消えた人々―― 語られる物語はすべて、誰か…

都市開発が進み、かつての面影を失った町──深名市。 ショッピングモール、高層マンション、整備された道路の影で、何かがひそかに息を潜めている。 行方不明者の噂、消えた写真、誰も見…

・花薙 氷華（はななぎ　ひばな） 　本作の語り手。どういうわけだか一回り歳の違う男性と片田舎で生活を営む女子中学生。霊異……妖怪、あやかし、怪異、もののけ……呼び方は様々あるが、…

　この文章を見ている人はいるか？ 　聞いてくれ。 　この物語、何かがおかしい。 　ウワサだけじゃない。 　人も。 　会話も。 　行動も。 　そして文章までも。 　何もかもがズレて…

喫茶店「Kawasemi」の店主・柊木翠。 街の片隅で珈琲を淹れながら、時折「普通では片づけられない厄介ごと」を請け負っている。 ある日、高校生の倉田春香が訪れる。 “黒い影が…

心優しき中学2年生・朝田桜はある日の朝、刑を受けるようなことをしていないのにも関わらず警察官によって刑務所に連行されてしまった。桜にはどうやら長年人と馴染めないことに悩んでいるら…