私には引越し業者も震え上がるほどの蔵書がある。何度も整理し、今もあまり手に取らない西洋画の図録に着手したところだ。一方でずっと持っている文庫本もある。水木しげるの妖怪図鑑ーー水木しげるロードで買った由緒正しい品だ。もう一つは烏山石燕の百鬼夜行図だ。本作はこれを取り出して眺めているように楽しい。ぜひ、九十九話までは続きを読みたい。百話目は、少し準備してから、読みます。
各話のタイトルの妖怪について、淡々としたテンポのまま語られていくのはまるで百物語を読んでいるかのようでした。真夜中の薄暗い部屋とか、そんなムードを作りながら読むと没頭できそうな…そんなお話です。
自分は怖がりですが、怪談たまに読みます。でもこの怪談のように妖怪にスポットが当てられた怪談は珍しいです。現代はそもそも妖怪は少なくあまりいないし、それとかなり霊能力がないと妖怪は見えないらしいのです。作者の方が本当に妖怪を見てるのだとすると、かなり霊能力が強い方なのでしょう。この珍しい妖怪怪談、読者の方は存分にお楽しみください。