「ファンタジー 純文学」を含む小説

嫌いな人も、苦手な人も、見えなくできる――そんな便利な機能が当たり前になった世界。 サラリーマンの早田裕作は、人を消すことに後ろめたさを感じながらも、次第に「空白」だらけの日常…

　人類が電気を失った未来。花街として栄える島の最奥に、新良貴（しらき）座という劇団の持ち劇場があった。その劇場は今も発電機が稼働していて、電気を使うことのできる数少ない場所だった…

恋愛成就を祈願したはずが担当違いの神様が現れて、お金で解決する方向へと導かれてしまい……。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https…

「俺」のことを少年呼びしてくる、お姉さんとのお話です。

誰にも気づかれなくなったわたしの前に、ある日小さな少年が現れる。 彼は、見向きもされないわたしの姿を見て 「こっちの方が好きかもしれない。」 と言った。 それは、わたしと彼…

ある夏の夜。 雨は止まずに、降り続けていた。 人生に希望を見出す事が出来なくなった青年は、生きる為に飯を盗み、罪悪感から逃れる為に走り続けた。 その先で、ある古小屋に辿り着く。 …

スピリチュアル要素強めなミステリーになってしまった。（あらすじ迷子中）

後宮×成り上がりの歴史ファンタジー！ ミルトスの名を持つ孤児エステルは、ペルシア帝国の片隅で静かに暮らしていた。 だが、王妃の失脚を機に始まった「美姫選抜」により、運命は静かに…

夏、海岸、そして謎の透明な猫。特殊な容姿をもつ大学生Fと葛藤を抱えた友人Rの青春の物語。心理学を交えた純文学ファンタジー。こころの旅の末に二人が行き着く心象の世界は？初期衝動を込…

〈あらすじ〉 アガタクリコじゃない私は十和田(とわだ)毬子(まりこ)、二十四歳。故郷の輪(わ)蔵場町(くらばちょう)の地方銀行で新人行員だった三年前、得意客である往来(おうらい)…

芸大を落ち、美大を空気椅子と呼び、教授になった俺様が語る、くだらなくも愛おしい美大時代の物語。 そこには、無能で奇妙で、誰にも記憶されないような奴らがうじゃうじゃいた。 美術教育…

村人たちに恐れられながらも、ひたすら人助けを続ける魔女。 信念と覚悟を胸に、魔女の加護を求めて訪ねる青年。 青年のまっすぐな思いに触れ、魔女の心にも少しずつ変化が生まれる。 た…

灰の降る夜の街、主人公「ルナ」は猫型AIロボット「ステラ」と光が失われた世界を彷徨う。暗闇の世界でステラの光る緑色の目はルナにとって唯一の希望だった。「ルーメン」と両手を握り祈る…

奇術師の師匠と弟子の日常の一幕です。

悪い大人は、 最高ショート14位

華国の皇子、藍蒼月（らん・そうげつ）は、“厄付き”と呼ばれる不吉の象徴として生まれ、18年もの間、家族から疎まれ、数多の宮仕えの巫女たちに“浄化”と称して痛みと屈辱を与えられてき…

その国は幾年月廻る、穏やかなる調律の坩堝にて無辜の民草を生やし、ただ至上の人の叡智と恩赦のうちに微睡むことを赦されていた。 兎角見るべきものは非ず、御国に地平の弦を見る者は逸…

縺糸の火は、心が揺れた分だけ燃える――。 榊風華は“縺蜜”と呼ばれる特異体質を持って生まれた。 精神の揺らぎに反応し、焔のように燃える感情の糸。 両親を失い、記憶の一部を喪っ…