「山」を含む小説

扼災の出現によって、人類が空を失って数十年。人類は残された大陸を基点に徹底抗戦を開始し、そして開戦から十何年。扼災に対抗するために生み出された人型の素体と兵器はアーモリー……正確…

　“貴種”と上位種族達の国に、一人の人間がいました。親の顔も知らないうちに森に捨てられて、偉大な龍の庇護の下すくすくと成長した下等生物ちゃんです。 　龍の“ペット”として健やか…

幼少時に両親が蒸発し、児童養護施設で長い事育つが、小学校高学年の時の父方の親である祖父に引き取られ、その後は高齢の祖父と狐虎の二人で静かに暮らす。祖父は田舎の山村で木こり兼マタギ…

　まだ遥かこの惑星が人で満ち、栄華の限りを尽くしていたころ―― 　この世界に、その塔が建てられたという。 　高さは百キロメートル、その頂上は空気のない宇宙にまで届くとか。 　かつ…

失踪した父に代わり鑑定屋を継いだ怠惰な娘・適見。しかし、鑑定眼は持ち合わせていなかった。仕方なく“適当な名前”を付けてごまかすが、それこそが彼女だけが持つ禁忌のスキルだった。 適…

何度も襲いかかる難解な事件に探偵達が挑むミステリー作品です。 【主要人物】 日野 響(ひの ひびき)♂ 主人公。探偵。21歳。 月影 一織(つきかげ いおり)♀ 準主人公。…

日が暮れるまでに、山の麓に豆を撒かねばならない。なぜなら山には、人喰いの鬼がいるから。人喰い鬼は日の光と豆を嫌うと云われている。だから村の人間は山の麓に豆を撒く。人喰い鬼が日暮…

生まれた村では、毎年、桜の時期になると、住民総出の花見が催された。古い時代に建立された、小さな祠を持つ「太郎神社」の裏手から、小高い山を登ったてっぺんにある、大きな一本桜の下に、…

日本のとある山にひっそりと口伝される伝承を調査している研究員。彼は小さなきっかけで「山から海へ続く地下水脈」の存在を知り、その探査潜行で思いがけない脅威を目にすることとなる。

　自然豊かな場所、白雲町（しらくもまち）。広大な海と山を見渡せるその絶景は、日本の原風景と現代社会とをつなぐ懸け橋になっている。そんなマイナスイオンたっぷりの町には、たった一つの…

こんな経験をしつつ、こんな風に話を書いてきたよって、浅葱の履歴です 今（2025年）から約36年前、なんとなく物語を書き始めました。 「山暮らし」のおかげで最近は「ニワトリ先生…

　　　　　　　••✼•• 富士山のご来光を目指した一日。 となりにいた彼は、遠くて、近かった。 登山という非日常の中で、微妙な距離が浮かび上がる。 キャラメルの甘さ、ポテチの…

初投稿です＾＾ 「異動やで。異世界な。左遷やけど。」 ある昼下がり、突然の異動通知。しかも異世界。しかも左遷。 ルーレットで行き先を決め、魔道深夜バスで向かう先は――東の宮営業所…

幼い頃から物を直すのが好きであった第三王子シューゼは十歳の鑑定の儀にて、「修繕士」と判定される。 武を貴ぶ王家では、到底許されないスキルであった。父は鑑定士にも激怒。彼女をかばっ…

【第5幕まで完結】　 　とある村で暮らしていた15歳の少女・シャロンは、父から衝撃の事実を告げられる。それは自分が先代の王の庶子だったということ。そして名門ではあるが、日々の食…

三角山と呼ばれる山の中には、解消温泉旅館という宿泊施設がある。従業員は高校生たち。 摩訶不思議な旅館で、選ばれし客人しか来館できない。

　ロボトミー手術という現在は禁止されている手術がある。 　アイスピックなどの鋭利な刃物を脳の前頭葉に突き刺し、これを破壊する手術である。千九百三十年代に考案され、千九百七十五年…

知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。 流れに身をまかせることは、ただの怠けではない。 名を捨て、形に執せず、それでもなお、自らの選んだ流れを生きる者たちがいる。 荘…

小5の夏休み、私は田舎の祖父母の家で過ごした。 村の小高い山には"ショウジョウ様"という祟り神が住むとされ、その領域に立ち入ることは禁忌とされていた。 だが私はその禁足地で美しい…