碧落の奪還者

天漿琴季

本文の前に

ここでは本文の前に把握しておいて欲しいこの世界での事前知識などが書いてあります


・世界観について

読者の皆々様とは少し違う世界での出来事。9つの大陸に人類主に白人種が跳梁跋扈し繁栄主に白人種がの快楽に頭から浸っていた20世紀中盤、最大の大陸の一角に、ある隕石が落下した

よくある事件だと誰もが忘れかけていたその隕石こそが、人類の空を喰らい尽くし、指数関数的に増加し続けていた人類を大きく間引いた、扼災の卵だった

人類は西エイメル大陸を最後の拠点とし、人類は軍が主導し徹底抗戦を開始

80年の戦いを経て、アーモリーと軍人の文字通り命を賭した献身によって人類は3割の空を取り戻し、2割の空で優位を確保した

軍政府は管理の為に2割の制空権、つまり西エイメル大陸の上空一帯を第一制空管区とし、南方の資源地帯上空を第二制空管区、その他を第一から第三航空優勢管区としや

人類は東エイメル戦線、西の大聖洋戦線、南資源地帯防衛戦線、北極海戦線の四方面の内、東エイメル戦線で大きな攻勢を準備している

現在残っている政府はエイメル軍政府、そして領土の96%を失うも人類の最前線として東エイメル大陸に残ったサヴィエツカヤ政府の二つのみ


・扼災

落着した隕石から現れた人類に敵対的な飛行物体に名称

巨大な結晶柱が複数連結した様な見た目をしており、対空種、対地襲撃種、対地爆撃種、建造種、拠点種と、多くの種類が確認されている

飛行している原理も何が目的なのかも判明はしていないが、その残骸から得られるエネルギー核は人類に飛行技術に多大なブレイクスルーを引き起こし、アーモリーと航空母艦と言う対抗手段を得た


・制空管区

軍政府から任命された大将、元帥が総司令官として管理し、また一定の行政権を有する

3つの航空師団を基幹に編成されており、4隻の航空母艦を運用する


・部隊規模について

航空軍は上級部隊から順に、航空軍━制空管区━航空師団━旅団━連隊━大隊━中隊━小隊

となっている

小隊は4機1組、中隊は3個小隊、大隊は4個中隊、連隊は4個大隊と増加していく。だがこの編成規則に属さない部隊も存在する

主人公が属する第14親衛戦闘姫連隊は4個大隊と4つの独立小隊を麾下に置く



・戦闘姫

アーモリーと使用者を合わせた呼称。単に使用者だけを指すときもある

主に女性の10代半ばから20代前半程度に形成される。生殖機能以外のほぼ全てが模倣され、性格は様々で、呼称はアーモリーに依存するものの、同位体との区別の為に個体名が与えられる

見た目は10代前半といえど、現在戦闘配備にある戦闘姫の約70%以上が勤続10年以上である

いくつかの世代に分割され、現行の最新世代は第4++世代とされ、国営のスホーイ設計局が手掛けたSu-37M、民間だが政府お抱えのボーイング社のF-15EXだが、どちらも試作機であり投入はされていない


・同位体

同じアーモリーを使用する使用者群を指す言葉

アーモリー F-15を使用する者は、個体名の前にイーグルがつけられる


・ミサイル

こちらの世界とは異なり、多くが使い捨てではない

扼災の発するエネルギー漏洩を探知する短距離ミサイルと、レーダーの反射波で誘導される中長距離ミサイルに2分される

戦闘姫の意思、若しくはミサイルに搭載されたAIの判断によって機動し、戦闘姫への追従以外にはブースター用の推進エネルギー、対象への攻撃は対物エネルギーを使用する

対物エネルギーによる攻撃とはレーザーの様な物であり、発射後の道筋には扼災のエネルギー漏洩に近い反応が一定時間残留するため、短距離ミサイルの使用が困難になる

エネルギー総量とミサイルの搭載数はアーモリーの性能に依存し、それをどう配分するかは戦闘姫によって決定される


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