「メリーバッドエンド」を含む小説

『アシェンプテル』と呼ばれる少女は毎日義母と義姉にいびられていた。少女はそんな生活に嫌気が差し、自殺を決意する―――が。 それだと面白くないと思い近いうちに舞踏会があることを思い…

​　永き眠りから覚めた母なるエルフ、リリス。彼女が目にしたのは、尽きぬ欲望と争いで穢れきった人間の世界だった。 　絶望したリリスは、世界を浄化するため、恐ろしくも甘美な「赤ちゃ…

紹介文】 その令嬢、フローレンス・レッド・アリマは、王都の社交界で『悪疫令嬢』と恐れられている。彼女が関われば、どんな権力者も一夜にして没落するからだ。 その正体は、この世の悪意…

ある夜、友達のギャルから電話が掛かってきた。 『あたし、呪われてんだけど〜！』 ひそかにオカルトを愛好していた私は、その呪いを解く方法を探すことになる。 友達に呪いを掛けた者、呪…

闇に閉ざされた記憶の底で、俺は静かに溺れていた。 狂気の淵を彷徨う心を抱きしめるのは、感情なき天使───クスリ。 忘却に覆われた過去の傷跡が、ゆっくりと疼き出すとき。 差し出され…

雪の降る夜、酔った人々が集う連棟通り。 そこには、人知れず依頼を請け負う「帳外屋」がいた。 世界の境を越え、異常を解き明かす。 現実と幻想が交差する、不思議な街の物語──。

辺境の村に住む聖女ルミアは、祈りの力で人々を助けていた。 少しばかり退屈ではあったが、それでも穏やかで幸福な日々だった。 だがある日、王子セリオスが村に現れ、こう告げられる。 「…

妖精の力を借りる能力を持つ一部の聖職者、聖女。そんな彼女らにも、思春期を拒む力は無かった。中でも最も聖女らしい聖女と持て囃されたマリアも例に漏れず恋に落ちるが────！？ 聖女一…

「幽霊っていると思う？」 　見ず知らずの女子高校生、天笠葵に声をかけられた主人公 三上蒼。 彼女とのであいを切っ掛けに、蒼の人生は思いがけない方向へ舵をきる。

ブラックな職場を辞め、生きる希望を失った栞が向かったのは、故郷の町はずれにある、寂れたお稲荷さん。幼い頃から、毎日のように通った、思い出の場所だった。 「死ぬ前に、もう一度だけ…

いつの日か、周りから誰もいなくなっていた。 そんな、「僕」の話。

ある日の夕方、学校のプール場で出会った「波河海斗」と「穂波海星」。 二人は自殺しようとプールにやってきたのだが、出会ってからお互いのことをたくさん知りたくなり一時的に自殺をやめる…

「貴方を助けるため、そして貴方と結婚するため、遠い遠い場所から来たんだよ」 とあるテンプレざまぁ小説の悪役であるスレド。 彼は今日、主人公に闇討ちを仕掛けるも失敗し、ヒロイン達…

天才と凡才。 それは、生まれた瞬間から決まっていた構図だった。 朱音──絵を描くために生まれてきたような少女。 筆を持てば誰もが黙り、見る者の心をすべて暴くような絵を描く。 空…

篤川優一は22歳の大学生。 就職活動も終わり、残された学生生活をアルバイトしながら過ごすだけだと思っていたが、８月の飲み会の帰り道にバイト先の女子高生、小田美貴から告白をされる。…

幸せを夢見た少女たちの話。 数年前に2回だけ上演したもの。 本当に本当に好きなのでインターネットに放流します。そろそろ時効でしょ、たぶん 「舞台ならではの演出をやりたい」の思い…

“恋をすると人形になってしまう病”──SDS。 その病にかかった少女・セラは、ある日ひとりの少女に拾われる。 彼女だけは、自分を見てくれた。信じてくれた。 でもある日、少女は気づ…

―祈るように、あなたを噛んだ。それが愛だと、信じたかった。 かつて、少女たちは「巫女を食べれば無償の愛が得られる」と信じていた。 信仰に支配された小さな宗教団体──炎に消えたあ…

孤独な少女―私の世界に色をくれたのは、 かっこよくてやさしい、彼だった。 ―2人の運命が、静かに動き始めた。 （火・金曜日投稿。全12話） 見つけてくれてありがとうございます…

「でもね私、本当は知っているの。貴方は私を愛してなんていないんでしょ？」 ――読心能力者の一ノ瀬は、立てこもり事件の現場に派遣される。犯人の怒号と被害者の恐怖が渦巻く中、たった一…