「怪談、」を含む小説

蜘蛛に切り裂かれた花火。 血塗られた妖怪を乗り越え、私は見つめる。 空を見つめる。 青い空を見つめる。 雲なき空を 苦もなき青空を。

だから引っ越しました

人擬きを置いています。

十月を最後に、AI作家『秋見アイ』はすべてのSNS更新を停止した。 検索にも出ない。ランキングにも載らない。 『存在しない扱い』になったはずの作者。 ──けれど、毎日0時00分…

　何時もの上司の小言に、ついイラッと言い返してしまった　"俺"　こと佐藤 進は勢いで仕事を辞めた。 憧れのニート生活を送るも、減りゆく預金の悪夢に彼は怯える。 （成功報酬1,0…

平均（たいら　ひとし）はごく平凡な公務員。日々滞納者の対応に追われすり減った精神を５ちゃんねるのオカルト板を眺めることで癒していた。そんな時、ふと目に留まるタイトルがあった。 …

令和も数年が経った頃、昭和の怪異の代表ともいえる人面犬が大量発生しているという。はたしてその原因は何なのだろうか

うちの小学校にはぬまぼー様がいる。 グラウンドにある左から二番目の中ぐらいの高さの鉄棒の下。雨の日になるとこの鉄棒の下だけ地面が深くくぼんでいて大きな水溜まりが出来る。砂が混じっ…

今年の2月に廃業した映像制作会社に残されていたという資料が今月、私の元に送られてきました。 彼らはどうやら昨今流行りの「モキュメンタリーホラー」を撮ろうとしていたみたいです。

高級ブティック「ナルキッソス」の最奥、 特別な試着室に招かれたインフルエンサー、ミヤビ。 鏡に映る「最高の自分」を確かめるはずが、 次の瞬間、彼女は奈落へと落ちる。 そこは、金と…

あたしが登りエスカレーターに乗った時でした。まるで地震のような縦揺れに襲われたんです。

今回は比較的普通のホラーです。 とある大学院のお話です。

私は幼い頃、祖母からよく言われていました。「あなたは、いつか大人になる。大人になれば、働かなくては行けない。でも、タクシーの運転手にだけはなっては駄目よ」と。 何回も聞かされたこ…

三人で始めた『十物語』 順番通りに話したはずなのに、話の数があわない。 ろうそくが消えたとき、日常は戻ってくるのか。

怪異は消える。 語られなければ、死ぬからだ。 だから都市伝説たちは、今日もノルマをこなす。 恐怖を集め、伝承を維持し、絶滅を避けるために。 幽霊社員・怨陽師霊子と、 丁寧すぎ…

　――優しさだけでは救えないものもある。 　からかい癖のある怪異少女と、邪神に呪われたヘタレな青年。両片想いながらに成長していく二人が絶望に立ち向かう現代ホラーファンタジー。 …

違和感にゾッとできる人にオススメです。

怖くない……はずなのに、なぜか怖がってしまう百物語。 蝋燭を灯し、順番に語られるのは、日常にありそうで全くなさそうな奇妙な出来事ばかり。 匂いが暴走したり、物がぬるっと動いたり、…

普段通い慣れた道なり。 いつも過ごす場所。 何気ない時に感じる不安と恐怖。 日常に潜む不安と恐怖の物語をお届けします。