「明日へ」を含む小説

　“今日だけ恋人”を提供するアプリ〈24h彼氏〉は、24時間で必ず終わる。終了の白い帯が流れ、記録は雲に消える。 　——それが安心で、少し残酷で、だから安全。 　ところが私（七…

戦火がすべてを焼き尽くした後の世界。かつての貨幣は価値を失い、仮想通貨の信頼性に裏打ちされた「電力」が、文明を支える唯一の通貨として君臨していた。電力は富裕層の都市に集中し、大半…

今日の賛美は明日の嫌悪

出生率の低下、色恋詐欺、托卵、痴漢冤罪。女が怖くなった男たちは、ついに、「魔女狩り法」と呼ばれる、治安維持法を制定させ、女性たちの血みどろの戦いが勃発する。

一分と少しで読めます。

繰り返す毎日 そんな日々で貴方に依存する

自炊に疲れた女子大生・日向めぐるが出会ったのは、謎の宅配弁当業者「リコリス」。 届いた弁当は――まるで“生きる意味”だった。 岩手県産コシヒカリ、丁寧なおかず、沁みる味噌汁。 ひ…

卒業式の朝、白いチップは机の抽斗に置いたまま。 きょうは使わない——それが、成功の設計。 「無音の三十秒」「何もしない10分」 掃除当番みたいに回す“運用”のルール。 英雄ごっ…

荒廃した世界で、生き延びる日々。 たまたま拾った通信機から届いた一つの声。 交わされた言葉は、次第に忘れていた“明日”を思い出させる。 だが、些細なキッカケで声は次第に弱まり、事…

難波でたこ焼きを頬張っていた、しがない52歳の営業マン・堂島大悟（どうじま だいご）。 　気づけば、女神を名乗る美女の前。なんやかんやで、異世界に勇者として放り込まれてしまう。…

五十年前、人類は未知の大災厄に直面した――一夜にして数百万の人々が消え去ったのだ。戻ってきた者たちは魂を失った抜け殻となり、ただ一つの言葉を呟いていた。「運命は我らを選ばなかった…

舞台は19世紀イギリスの海岸の村ライム・レジス。貧しい家庭に生まれた少女メアリー・アニングは、父から教わった化石採集に情熱を燃やしていた。それは、まだ「絶滅」という概念すらなかっ…

喫茶店の呼び間違いから始まった“名の抜け”は、コインランドリー、理髪店、図書館、集合倉庫、そして寺の鐘楼へと波紋のように広がる。白で白を刷る□ラベル、四つの釘穴、黙った鈴、角が欠…

明日には忘れる誰かの備忘録が詩だったなら

「僕」は、文芸部の友人・琴とともに、金木犀の匂いを手がかりに校内を歩く。プール脇や渡り廊下など“言い残し”が浮く場所を地図に描き、ページに少しずつ文字が戻っていく。仮題「金木犀の…

出会ってくださりありがとうございます。 もやもやと書き続け、次に進めない！ そんな物語になり切れなかった抜け殻の供養場所です。 １話目だけだったり、２話あったり、 数行だった…

　魔物や精霊の心を読み取り、数多のカードを用いてその力を行使するリスナーと呼ばれる能力者達が存在する世界エタリラ。 　リスナーの一人であるエルクリッドは、伝説のカードを求める少…

町田忠生のボロアパートに住む、22歳フリーター・北山望。 女子高生大好き・処女厨・童貞・Silent Riot推し——そんな“がっかり男子”の隣に、ある日引っ越してきたのは、38…

異空間に飲み込まれた巨大スーパー。 卵は爆弾、フライパンは剣、缶詰は榴弾。 商品を武器に、脱出サバイバルが始まる！ だがステータスに浮かぶのは、 《たかし！当たるよ！》【たぶん…