「＃文学 ＃短編」を含む小説

1998年、秋。ウィーン。 特別な才も、恵まれた環境もない。 努力だけで音楽院への留学を掴んだ青年・芝並隆二（しばなみ りゅうじ）。 彼の前に現れたのは、 誰よりも自由に弾く天…

言葉がすべてを語るわけではなく、 沈黙が空白とは限らない。 季節の光、ふとした仕草、 消えていく気配、言葉になりきれない心の温度—— そうした“余白”の領域にそっと触れる短編集…

ポエムコアをもう一度やりたい。 ただそれだけです。 人の心はだいたい変で、幼くて、面倒くさい。 それをそのまま文字にするためのシリーズが 【小説・de・コア】です。 完璧じゃ…

親友の告白シーンに居合わせてしまった主人公の心のお話です。

旅先で出会う景色と料理、そして歴史や知識が織りなす物語。 『食と識の旅日和』は、感覚派のユウと知識派のカナ、対照的な二人が世界を巡りながら「小さな幸福」を探す短編連作です。 …

百人一首「ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ　ゆくへもしらぬこひのみちかな」（會禰好忠）をモチーフに、詩のような短編を作りました。起承転結も無い話ですが、お読みいただけますと幸い…

サバンナに暮らす、惚れっぽいキリンとやさぐれたぶちねこのお話です。

李亜山高校に通う二年生・狩野栄一は、自分のことを「平凡な男子高校生」だと言い聞かせながらも、胸の奥にいつも押されないままの鍵盤があるような違和感を抱えていた。 ある放課後、噂を頼…

メイちゃんは、ステキな笑顔をみんなへふりまく、快活溌剌な優等生。でも、わたしの前ではうしろむき。うしろむきのまま、たくさんお話ししてくれるメイちゃんが、わたしは大好き。 ある日…

印刷工場で働く三島修司は、十年ぶりに旧友・広長と再会する。 かつて文学を志していた彼は、今では町の片隅の書店で静かに暮らしていた。 その数日後、書店の閉店と広長の失踪を知った三島…

下校後に喫茶店をやっている女子高生と、店にやってきた青年の話 純文学になれなかったなにかです。

伝えられないかも って 思っても そこから 動けば 可能性は ある 動かなきゃ 始まんないよね 些細な ことで 一喜一憂 平和 と いえば …

営業先で初対面の担当者に理不尽に怒鳴られた僕。平身低頭で謝りつつも、心の中では「またか」と思う。こうした不条理は、営業職では日常茶飯事だ。だが彼には、そんな理不尽を乗り越える独自…

カクヨム「詩・童話・その他」月間1位。 カクヨム「詩・童話・その他」週間1位(2025/11/15～20)。 今年(2025年)の夏のサポーター限定近況ノートで公開した俳句を、…

完結しました 夏の終わり、透は久しぶりに幼馴染の未央と再会する。 町のはずれにある川で、二人は不可思議な光と母の声に導かれ、過去に隠された秘密と向き合うことになる。 川の底に沈…

全部燃えてしまえ。 でもどうして燃やしてしまったんだろう。

眼鏡を新調した。

ぬいぐるみのマンデーくんはオフィスでの販売の〝みほん〟にされてしまう。新品のぬいが次々に売れてゆくなか、マンデーくんは次第に見た目がくたびれてゆく。愛されたいと願うマンデーくんだ…

最近夏目漱石の『三四郎』を読んで、ダーター・ファブラという言葉を聞き齧りました🙋‍♂️ 「ダーター・ファブラ（de te fabula）」はラテン語で「その物語はお前のことだ」…