「捨てない 捨てる」を含む小説

行けるとこまで、いっそ行ってしまおうと思った。半年前のことだ。陸とふたりで、なにもかもを捨てて。でも、その気になったらなったで気が付いたこととして、俺には大して捨てるものなんかな…

人間を品種改良し、獣人を創り上げた人間の末路がここにーーー。

金と権力だけが全ての騎士アルドの前に現れたのは、邪教徒にとらわれた、背中に翼のある少女リーナ。彼女は、さらなる出世のための「最高の道具」のはずだった。 出世の駒として利用する打算…

アリスには、８歳年上の婚約者がいる。 しかし、この婚約は仮初め。婚約者とは結ばれることは絶対にない。 そう言い含められていたが、幼いアリスの心には、婚約者への恋心が芽生える。 …

暗がりの市道。兄はいつもの帰り道に足を止め、ポケットの中で鍵の冷たさを確かめる。空気が重い。足音も車のライトも、どこか遠い。やがて──声がする。神とも悪魔ともつかない、ひんやりし…

私が語れる記憶は15歳以降の出来事のみ。 今は18。今年で19。 村尾美日が見てきた世界。 人に執着し飽きたら捨てる。 その執着が重ければ重いほど、捨てた時、捨てられた側の表情は…

冴子は子どもの頃、脳に生成AIチップを埋め込むことに成功した。一方幼なじみの真木は賢くなった冴子から「自分は邪魔だから」と離れた。離れられた冴子はショックを受けて賢くなる＝孤独に…

罪人となった聖女を森に捨てるだけで金がもらえる。 しがない王都の廃品回収屋のヴェインに舞い込んだ依頼。 飛びついて意気揚々と聖女を乗せた馬車を引いて王都を出たものの、殺す気マン…

「世界より、おまえが先や。 たとえ“神”を敵に回しても、おまえを護る」 千年の孤独に選ばれた“器”と、 その魂を喰らう“狼”の番契り。 宗像志貴は、黄泉使いの名門に生まれた…

涙に形があったとして 壊すことも捨てることも出来ない このやり場のない何かはどう処理したらいいんだろう

　私の世界は、シグナルとノイズで構成されている。不要なモノは徹底的に排除し、完璧にミニマルな生活を送るカリスマブロガー・一条零。しかし十年ぶりに訪れた祖母の遺品整理で、彼女の価値…

貴族の子供に生まれたカールは10才の時に素質の適正試験を受ける。父の伯爵は兄が剣聖で姉が賢者だったので、カールにも剣聖を期待した。しかし適正結果は闇魔法とハズレ適正であった。役に…

小説を書いていると突然、思い付いてしまう作品とは言えない何かを吐き捨てる空間です。深い意味はありませんので悪しからず……。 思い付いたら書くので不定期です。

とある遺跡の発掘によって、人類の寿命は飛躍的に伸びた。 人々は“フィーニス”と呼ばれるドーム状の都市で暮らし、特殊な飛行機によって互いの国を行き来していた。 他国へ向かう最中…

　護ることの出来なかった女がいた。 　少年の日の苦い思い出は、戒無（かいむ）の心に深い影を落とす。 　雨の中で死んだ春美（チュンメイ）の忘れ形見、ニナを護るために戒無は過去を捨て…

わたくしのカレは浮気をしていたので殺した。 そして浮気相手と一緒に死体を捨てに行くために海に向かったけれど。 そんなことがまかり通ってしまうのだから、不可思議なことが次々おこる。

捨てられないカラスと、平凡な女中の娘の話。 和風ファンタジー異類婚姻譚です。 なんちゃって、明治時代風。 捨てられない人は執着が強そうですね。 2025.1.29 角川ビーン…

他人からは無価値な才能をひとつだけ、自分だけは大切にしようと行きてきた。しかし、その無意味さにも嫌気がさしてしまった。長年連れ添った才能を捨てると、部屋にはとうとうなんにもなくな…

大切にし過ぎてものを捨てられない少女が、ある日地震で倒れてきた棚にぶつかって異世界に転生してしまう。転生特典として「要らないもの」を勝手に貰えるという能力を手に入れる。 荒廃し、…

ユーティア・エレミー男爵夫人は夫であるクライスト・エレミー男爵と結婚してそろそろ3年になる。エレミー男爵家は貧乏でメイドら使用人を養える財力も無いのでユーティアが家の家事を全て取…