追放された役立たずの名門貴族 レベル999の熟女母親4人に拾われて10年溺愛された結果、闇魔法が最強になった。伯爵と剣聖の兄に復讐します
おーちゃん
第1話 『001』
『001』
俺は王都にある貴族の家に生まれた。
それも名門と呼ばれる名家で、国王の王族とも繋がりがある。
王族の会食に招待される貴族は信頼されている者だけであるから、その信頼は高い。
兄と姉がいて、すでに父から絶大な信頼され、将来は国を守るべく逸材と言われているらしい。
俺も王族から信頼される逸材になりたいし、きっとなれるはずである。
現在は10才となって、3人兄弟の末っ子であった。
父ジョンもまた有名な強い冒険者とし名を上げた伯爵で俺は父に呼ばれた。
「カールよ、今日は大事な日だ。わかっているよな?」
「はい、俺の適正を教えてもらえる日です」
10才になると自分の適性を教えてもらえる。
父は俺が適正の中でも最高峰の適正である剣聖になると確信していた。
なぜなら俺の兄メートルは先に適正をさずかり、剣聖と判定され最高峰であった。
姉のアイは兄に負けずと賢者の適正で、名門貴族の適正にふさわしかった。
「そうだぞ、カールも兄と姉と同じ適性であるに違いない。なぜなら私の子供だからな。優秀な適正てあるのは確定している」
父はとても喜んでいたのは、俺は知っている。
町の人からも尊敬されるだろう兄と姉の将来は明るい。
当然にも父は俺の適正も名誉のある剣聖だと思って断定してきた。
俺も剣聖になるだろうなと思った。
剣聖に違いないと。
適正を受けるには適正の神殿へと行くことになるので、父と一緒に明るい未来に向かった。
適正の神殿は町にあり、ある程度の規模の町には必ず設置されている。
俺と父が到着すると他にも俺と同い年の子が列を作っており、順番待ちであったから、俺は列に並ぶ。
さっそくだが父を見た人々は、
「おおお、ジョン伯爵の子供だぞ、またも剣聖の適正が出るのでは!」
「天賦の才能のある家は違うよな。うちの子は平凡な適正だろうなあ」
父を見て早くも噂が飛び交う。
それだけ期待値が高い証拠だろうから、俺は嫌が上にも興奮してしまう。
兄と姉と一緒に魔王討伐に行くことになるのが期待されているのが伝わる。
魔王らが世界を恐怖させている現状があり、人族はなんとしても防衛するのが急務だった。
「俺は農民だったよ!」
「私は回復魔法の適正でした!」
「俺は平民だったぞ!」
俺の前の子供が適正の結果を報告していて、どれも平凡な適性であったらしい。
剣聖のような超レアなのは神の適正とも呼ばれ、めったに出ることはないと教わった。
そして俺の番になった。
緊張する。
これで俺の人生が決まる。
周囲は俺が剣聖と判定されるのを、待っているようだ。
判定結果が出た。
「カールの判定結果を言います。判定は闇魔法の適正です」
「えっ?」
闇魔法?
なんだそれ!
予定と全く違うぞ!
何でそんな適性なんだよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます